匿名さん
僕は以前、約2ヶ月間眠らなかったことがあります。
それは真冬の北海道を旅したときのことで、テントと寝袋で雪上キャンプをしながらの徒歩による旅だったのですが…目的地を目指し、移動しながらの57日間のキャンプ生活で僕は、一度も眠った記憶がないのです。
毎日夕暮れにテントを張り、食事した後すぐに寝袋に入るのですが、寒くて眠ることが出来ませんでした。
これは嘘でも誇張でもありません・・・気温はたぶん体感温度でマイナス10℃とか20℃以下の世界だったと思いますが、装備が貧弱なせいもあったのでしょう、今でもはっきりと記憶していますが、57日間一秒たりとも眠ったという記憶がないのです。
普段だと、うとうとしている時などに経験する一瞬の眠りさえも起こりませんでした。
もしも眠っていたとしたら、それがたとえ一秒であっても、眠ったという感覚がはっきりと残っている筈です。
ところがその時には全くそんな感覚はなく、とにかく寒いだけで眠気さえ起きなかったのです。
だから寝袋の中で震えながら、毎夜ただひたすら外が明るくなるのを待っていました。
昼間移動している時にも眠気を感じることはなく、それが57日続いたわけで、そのときはそれが当たり前の生活になっていたのです。
僕は登山の経験も無く、冬山での登山者のキャンプ生活については何も知らないのですが…こういうことは、あることなのでしょうか?それとも僕は・・・(絶対に自分で認めることは出来ないのですが)・・・やはり、知らないうちに眠っていたということなのでしょうか?