【WRCラリージャパン2025最終日】衝撃の0.1秒差！オジェがエバンスとの雨中決戦を制し、劇的勝利！

WRCラリージャパン最終日は雨による大波乱！わずか0.1秒差でオジェがエバンスを下し、年間チャンピオンの行方は最終戦へ。フルモーのクラッシュや各陣営のドラマをハイライトで振り返る。

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WRC世界ラリー選手権2025年シーズン第13戦「フォーラムエイト・ラリージャパン」の最終日は、モータースポーツの神様が書いたとしか思えない、あまりにも劇的な幕切れとなりました。降りしきる雨が波乱を呼び、トップドライバーたちが次々と悪夢に見舞われる中、最後まで続いたのはトヨタのセバスチャン・オジェとエルフィン・エバンスによる、魂を削り合うような壮絶なタイムアタック合戦。最終パワーステージで決着したその差は、わずか0.1秒。ラリー史に残るであろうこの激闘のすべてを、興奮冷めやらぬうちに振り返ります！
【レースのハイライト解説】
悪夢の雨、フルモーのクラッシュが波乱の口火を切る
最終日のオープニングステージ、降り始めた雨が牙をむきました。総合3位につけ、自身初のWRC表彰台を狙っていたアドリアン・フルモー（ヒョンデ）が、視界不良と滑りやすい路面の中でクラッシュ。フロントガラスが大破し、右側のドアを失うほどの大きなアクシデントに見舞われ、無念のリタイアとなりました。フルモーは「フロントガラスの霧で視界がほとんどなく、泥で滑りやすいコーナーで木に当たってしまった」と語り、悔しさをにじませました。
王者への試練、エバンスを襲った不運の連鎖
タイトル争いの渦中にいるエルフィン・エバンス（トヨタ）にとっても、この日は試練の連続でした。フルモーのクラッシュ現場を通過する際にタイムをロス。さらに、岡崎スーパースペシャルステージではコースオフを喫し、マシンを土手に乗り上げるヒヤリとする場面も。幸いにもすぐにコースへ復帰しましたが、このミスが最終的に勝敗を分けることになります。
トップ勢に相次ぐトラブル
雨は他のトップドライバーにも容赦なく襲いかかりました。
ティエリー・ヌービル（ヒョンデ）: ウインドスクリーンワイパーの電気系トラブルにより、最終日をスタートできず。
オィット・タナック（ヒョンデ）: パワーステージでのポイント獲得を目指すも、パンクに見舞われ後退。
勝田貴元（トヨタ）: 前日のトラブルから復帰したものの、スピンとパンクで苦しい展開となりました。
若手の躍進！パヤリがWRC初表彰台を獲得
上位陣が混乱する中、チャンスを掴んだのが若手のサミ・パヤリ（トヨタ）でした。フルモーのリタイアにより総合3位に浮上すると、その後も安定した走りを披露。見事、自身初のWRC総合ポディウムフィニッシュを達成しました。
歴史に残る最終決戦！オジェ vs エバンス、0.1秒の攻防
ラリーの勝敗は、最終パワーステージでのセバスチャン・オジェとエルフィン・エバンスの一騎打ちに持ち越されました。エバンスが先に渾身のアタックでトップタイムを記録しますが、最終走者のオジェがそれをコンマ1秒上回る驚異的な走りを披露。この結果、総合タイムでエバンスをわずか0.1秒差で逆転し、劇的な総合優勝を飾りました。
【公式レース結果（総合トップ10）】
セバスチャン・オジェ（トヨタ）
エルフィン・エバンス（トヨタ）
サミ・パヤリ（トヨタ）
オィット・タナック（ヒョンデ）
グレゴワール・ミュンスター（フォード）
カッレ・ロバンペラ（トヨタ）
オリバー・ソルベルグ（シュコダ）
アレハンドロ・カチョン（トヨタ）
ニコライ・グリアジン（シュコダ）
ヤン・ソランス（トヨタ）
【まとめ】
雨、クラッシュ、パンク、そしてコンマ1秒差の決着。2025年のラリージャパンは、WRCの厳しさと面白さが凝縮された、まさに伝説となる一戦でした。この結果、ドライバーズチャンピオンシップはエバンスがわずか3ポイントのリードで首位に立ち、オジェとロバンペラが追う展開で、最終戦サウジアラビアでの決着を迎えることになります。最後まで目の離せないタイトル争いに、世界中のラリーファンが固唾を飲んで見守ることでしょう。次戦、砂漠の地で栄冠を手にするのは誰なのか。今から待ちきれません！