F1メキシコGP FP2：王者フェルスタッペン、不満爆発も最速！各所でスピン続出の波乱セッション

2025年F1メキシコGPのFP2は、レギュラードライバーたちがコースに復帰。マックス・フェルスタッペンがマシンのグリップ不足を訴えながらもトップタイムを記録し、各所で波乱が巻き起こった金曜午後のセッションを振り返ります。

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ルーキーたちが主役となったFP1の興奮冷めやらぬ中、2025年F1メキシコシティグランプリのフリー走行2回目（FP2）では、レギュラードライバーたちがコックピットに帰ってきた。しかし、セッションは「平常運転」とはいかず、滑りやすい路面が各所で波乱を巻き起こす。そんな中、絶対王者がマシンへの不満を無線で叫びながらも、異次元の速さを見せつけた。
【レースのハイライト解説】
FP1を若手のリンドブラッドに譲ったマックス・フェルスタッペン（レッドブル）だったが、FP2では早速マシンとの格闘を強いられた。ターン4へのブレーキングでタイヤをロックさせ、ターン5出口ではマシンが暴れるなど、珍しくバランスに苦しむ姿を見せる。「ひどいよ、グリップが全くない」と無線で不満を漏らす場面も。しかし、王者たる所以はここから。数々の苦言とは裏腹に、最終的には1:17.392という驚異的なタイムを叩き出し、この日の最速ドライバーとなった。マシンが完璧でなくとも速い、それがマックス・フェルスタッペンだ。
マクラーレン勢も難しいコンディションに手を焼いた。ランド・ノリスはターン9で大きなウォブルに見舞われ、ターン11ではワイドに。チームメイトのオスカー・ピアストリもターン5の出口でリアを失い、ヒヤリとする瞬間があった。一方、メルセデスのジョージ・ラッセルはターン10でコースオフし、看板の間をすり抜けてコースに復帰。奇しくも、FP1で代役を務めたベスティと同じ場所でのミスとなった。
この日、最も危険な瞬間を迎えたのはウィリアムズのアレックス・アルボンかもしれない。最終セクターのターン17出口でアンダーステアから一転、オーバーステアに見舞われウォールに接触。幸い大きなダメージは免れたが、一歩間違えれば大クラッシュに繋がる危ないシーンだった。
【公式フリー走行2回目結果（トップ10）】
順位 No. ドライバー名チームタイム
1 1 マックス・フェルスタッペンレッドブル 1:17.392
2 16 シャルル・ルクレールフェラーリ +0.153
3 - キミ・アントネッリメルセデス +0.174
4 4 ランド・ノリスマクラーレン +0.251
5 44 ルイス・ハミルトンフェラーリ +0.388
6 63 ジョージ・ラッセルメルセデス +0.437
7 22 角田裕毅レーシング・ブルズ +0.491
8 14 フェルナンド・アロンソアストンマーティン +0.546
9 55 カルロス・サインツウィリアムズ +0.547
10 18 ランス・ストロールアストンマーティン +0.562
【まとめ】
レギュラードライバーたちが戻ってきたFP2は、FP1とはまた違う緊張感と激しさを見せた。フェルスタッペンが不満を抱えながらもトップに立ったことは、ライバルたちにとって脅威以外の何物でもないだろう。僅差でルクレール、そしてルーキーのアントネッリが続く展開は、土曜日の予選が接戦になることを予感させる。
果たして、フェルスタッペンはこのままメキシコでの強さを見せつけるのか？それとも、フェラーリやメルセデスが逆襲の狼煙を上げるのか？明日からの戦いから目が離せない！