匿名さん
今シーズンのハーデンについて。
現時点でチームは勝率約7割で西の3位。
ハーデン自身も平均29得点、11アシスト、8リバウンド以上と一見申し分ないスタッツで、SMVPの最右翼とも言われてますがどう評価してますか?個人的には結構微妙です。
まずチーム成績に関しては昨季の勝率5割から大きく伸ばしてるけど、そもそも昨季が戦力、期待値の割に酷過ぎだった感もあるし、今季就任したダントーニの手腕や新戦力の貢献も大きいと思います。
何かと賛否両論あるダントーニだけど元々主力選手の長所やスタッツを伸ばす事には昔から定評があるし、自分の戦術、ビジョンに合った選手を揃えてやればレギュラーシーズンには滅法強いHCです。
新戦力のゴードンやアンダーソン等、ダントーニ好みの良質なシューター達が健康体を保ちチームにフィットしてるのが効いてると思います。
ハーデン自身の主要スタッツの向上にしてもヒューストン加入以降顕著だったディフェンスレス&極めて高いボール保持率&確率、効率性無視の(悪く言えばスタッツ乞食的な)スタイルがダントーニ就任&PGへの転向で更に拍車が掛かった為の賜物だと思います。
例えば平均得点は昨季に続いてキャリアハイペースだけどFG%は44%程度で至って凡庸。
3Pアテンプトは非常に多いですが確率的には35%程度でキャリアワースト水準。
何と言ってもターンオーバーの圧倒的な多さ。
昨季も1試合平均TOV4.6、1シーズンの総ターンオーバー数NBA歴代ワースト1位の374。
http://www.basketball-reference.com/leaders/tov_season.html ですが今季は更に大幅に悪化し1試合平均TOV5.8。
歴代ワースト1位を記録した昨季から更に100以上更新する脅威的なペースでターンオーバーを量産。
ターンオーバー含めた裏トリプルダブルも珍しくない。
ウエストブルックも平均5.4ターンオーバーと大量量産してますが彼の場合攻守の負担が明らかにハーデン以上なのである程度は仕方ないと思います。
更にアシスト11overは目下アシスト王で数だけ見りゃ超優秀ですがアシスト/ターンオーバー比率は1.94で2000年以降アシスト王を獲得したPGの中でダントツぶっちぎりに低く、恐らく歴代アシスト王の中でもワーストレベルの低水準。
実際に試合を見てても露骨なアリウープパス狙いだったり、ロンドも真っ青の通れば儲けもんのギャンブルパスが非常に多く、お世辞にも優れたプレーメイカーとは言えないと思います。
リバウンド8overはガードの選手としては素晴らしいですが、これもシューター中心で構成されたチーム編成、チーム戦術による恩恵&手抜きディフェンスでスタミナ温存してる分、リバウンドで帳尻合わせしてる感が否めません。
またプレーの効率性を示す総合指標のPERも27.3程度で現在リーグ5位〜6位辺りで主要スタッツの割には今ひとつです(同じく低FG%、高TOVのウエストブルックはリーグ唯一の29overで全選手中トップ) 彼が優秀な選手である事には異論はないですがMVP最右翼に挙げるには外的要因、ネガティブ要素が多過ぎる気がします。
ハーデンの評価についてご意見お願いします。