【衝撃クラッシュ】WRCセントラル・ヨーロピアン・ラリー2023で王者オジェが悪夢のコースオフ！

WRCセントラル・ヨーロピアン・ラリー2023でセバスチャン・オジェがまさかのクラッシュ。ウェットな路面と落ち葉に足元をすくわれた衝撃の瞬間をオンボード映像とともに振り返る。

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2023年WRC第12戦として初開催されたセントラル・ヨーロピアン・ラリー。ドイツ、チェコ、オーストリアの3カ国を巡るこのユニークなターマック（舗装路）ラリーは、滑りやすいウェットコンディションとなり、多くのドラマを生んだ。中でも、ラリー界のレジェンド、セバスチャン・オジェを襲った悪夢のような瞬間は、多くのファンの記憶に刻まれたことだろう。
【レースのハイライト解説】
王者オジェを襲った悪夢
問題のシーンは、高速の左コーナーで発生した。オンボード映像を見ると、オジェのマシンがコーナーに進入した瞬間、アンダーステア（マシンが外側に膨らむ現象）に見舞われているのがわかる。ウェットな路面に加え、路肩に積もった落ち葉がマシンのグリップを奪ったのだ。
オジェは懸命にカウンターステアを当てるが、マシンはコントロールを失い、なすすべなくコースオフ。そのまま木に激突し、左フロントのホイールが脱落する致命的なダメージを負ってしまった。コ・ドライバーのヴァンサン・ランデが思わず「No!」と叫ぶ声が、衝撃の大きさを物語っている。このクラッシュにより、オジェはデイリタイアを余儀なくされた。
チャンピオンシップへの影響
このリタイアは、チャンピオンシップ争いにも大きな影響を与えた。チームメイトであり、タイトルを争うエルフィン・エバンスも同じくデイリタイアを喫したことで、カッレ・ロバンペラが2年連続のワールドチャンピオンに輝くこととなった。[1]
【公式レース結果】
WRC セントラル・ヨーロピアン・ラリー 2023 最終結果 (トップ5)
ティエリー・ヌービル (ヒョンデ)
カッレ・ロバンペラ (トヨタ)
オィット・タナック (フォード)
セバスチャン・オジェ (トヨタ)
勝田貴元 (トヨタ)
※オジェはデイリタイア後、再出走し4位でフィニッシュ。
【まとめ】
初開催のラリーで、百戦錬磨の王者オジェでさえも餌食にしてしまうほどの厳しいコンディションだったセントラル・ヨーロピアン・ラリー。この衝撃的なクラッシュは、改めてWRCの過酷さと、一瞬のミスも許されない緊張感を我々に教えてくれた。来シーズン、オジェがこの雪辱を果たす走りを見せてくれることに期待したい。