【WRC】王者オジェが悪夢のクラッシュ！落ち葉と雨が牙を剥いたセントラル・ヨーロピアン・ラリーDay3の激闘

WRCセントラル・ヨーロピアン・ラリー3日目のハイライト！雨と落ち葉が敷き詰められた超トリッキーな路面で、セバスチャン・オジェがまさかのコースオフ。王者たちのサバイバルバトルを振り返る。

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美しい紅葉が、一瞬にして悪夢の舞台へと変わった。WRC初開催のセントラル・ヨーロピアン・ラリー3日目は、雨と大量の落ち葉がラリーカーに牙を剥く、過酷なサバイバル・デーとなった。世界最高峰のドライバーたちですら「ただの乗客だった」と語るほどの超難関ステージで一体何が起こったのか？あの衝撃と興奮をもう一度！
【レースのハイライト解説】
秋の罠：ウェット路面と落ち葉の恐怖
この日のハイライトは、なんと言ってもそのトリッキーなコンディションだった。早朝からの雨で路面はウェットに。さらに、コース脇の木々から舞い落ちた大量の葉が路面を覆い尽くし、まるで氷の上を走るかのような極めて滑りやすい状況を生み出した。多くのドライバーが「グリップが全くない」「非常に難しい」と語る中、各車は生き残りをかけた慎重なドライビングを強いられた。
王者セバスチャン・オジェ、まさかのリタイア
そんな中、最大のドラマは8度の世界王者、セバスチャン・オジェを襲った。高速の右コーナーで、濡れた落ち葉に足元をすくわれアンダーステア。マシンはコントロールを失い、為す術なくコースオフし木に激突してしまった。
オンボード映像には、なすすべなくコースを外れていく衝撃の瞬間が記録されている。オジェ自身も「ただの乗客だった。何もできなかった」と語るように、一度グリップを失うと世界王者ですら立て直すことが不可能なコンディションだったことがわかる。このクラッシュでマシンはダメージを負い、オジェは無念のデイリタイアとなった。
トヨタ勢のサバイバルと勝田貴元の快走
オジェのリタイアにより、総合トップに立ったのはチームメイトのカッレ・ロバンペラ。チャンピオンシップを考え、リスクを避けたクレバーな走りで首位をキープ。エルフィン・エバンスもパンクに見舞われるなど苦しみながらも、上位を走行した。
そんな中、輝きを放ったのが勝田貴元だ。非常に難しいコンディションにもかかわらず、この日だけで2つのステージウィンを記録。「暗闇のステージでは3番手タイムも出せた」と語るように、その速さと適応力の高さを見せつけ、総合4番手まで順位を上げた。
【公式レース結果】
WRC セントラル・ヨーロピアン・ラリー Day3終了時点総合順位
カッレ・ロバンペラ (TOYOTA GAZOO Racing)
ティエリー・ヌービル (ヒョンデ)
エルフィン・エバンス (TOYOTA GAZOO Racing)
勝田貴元 (TOYOTA GAZOO Racing)
オィット・タナック (フォード)
【まとめ】
多くのドラマと波乱を生んだセントラル・ヨーロピアン・ラリー3日目。王者オジェのリタイアは衝撃だったが、それ以上に自然の厳しさとラリーの奥深さを改めて感じさせられる一日となった。最終日は、大量ポイントがかかる「スーパーサンデー」。首位ロバンペラがこのまま逃げ切るのか、それともライバルたちが猛追を見せるのか。最後まで予測不可能な戦いから目が離せない！