ツーリングテントで問題無いと思います。
しかし、さすがに1万円前後だと品質的にどうかと思うので、2万前後がおすすめです。
そもそもテントをはれるのはシーズン中ですと指定の場所のみです。
指定されたテント場というのは管理されている場所です。
つまり近くに小屋があるということです。
最悪は小屋へ避難すればいいのです。
恥ずかしいことではありません。
また、小屋が近くにあっても風があまりにも強い場所は野口五郎岳のテント場のようによくテントが飛ばされるところは指定から外れています。
つまり指定のテント場というのは管理する小屋が近くにあり、風などの影響が比較的少ない場所です。
厳冬期に一晩でテントが埋まる程の雪が降るなどのシビアな環境でなければツーリングテントでいけると思います。
特に北アルプスなんて高級テントに高級ウェアで身をかためた人だらけですが、安いテントでテント泊を楽しんでいる人、いますよ。
山岳テントじゃなきゃーなんて言ってる人に限って大した山行はしていないはずです。
3,000mクラスでも4月以降(まだまだバリバリの雪山)にツェルト(ピラピラの布一枚にポールだけ)で幕営する人が結構います。
●耐風性を気にしすぎても意味がない● なぜなら風速30m/sなんていうのは樹木が根こそぎ倒れるとか、ブロック塀が倒れる程の強さなんだから、そもそもそんな中でテントはたっていられない。
テントが壊れなくともテントが入った人ごと飛んでいくでしょう。
そんな強風の中で幕営するのは間違いだし、そもそも幕営できないでしょう。
そういう場合は小屋へ避難したり、風の弱いところへ避難するものです。
天候が荒れる積雪期の幕営をイメージしてみるといいですが、上等な山岳テントであっても穴を掘ったり雪でブロックを作ったりするはずです。
つまりテント単体では限度があるということです。
風に耐えたとか風がすごかったという話を聞くかもしれませんがそれは体感上凄かっただけの話であって実際に風速20.30mあったわけではないはずです。
実際の風速10~20mを体験すれば、耐風性に意味のないことが分かります。
10mでさえ人が立っているだけでどうかという風の強さです。
20m以上になればもはや動けないどころか転倒するでしょう。
●山岳テントとツーリングテントの違い● ツーリングテントで軽量なやつはフロアの面積がかなり狭いと思います。
広くなると使う布の量が増えて重くなるからです。
高級な山岳テントだと高価な生地を使った広くて軽量なものがあります。
ツーリングテントは収納時のサイズがデカイです。
同じフロア面積でも山岳用の1.5~2倍はあると思います。
ネットやカタログではなく実物を見ているといいでしょう。
高価な山岳用のテントは軽量、重量に比して広い、収納時のサイズがかなりコンパクト。
国内ブランドならアフターがしっかりしている。
ツーリングテントはメッシュのものが多いですね。
吊り下げ式とスリーブ式という方式だけで強度の差ははかれません。
山岳用で吊下げ式も多数あります。
ちなみにテントのはりかたがちゃんとしていないと、高級山岳テントでも強度が出ません。
とりあえず安いツーリングテントを買って山で試してみることです。
そこで問題、不満があるようなら高価なテントを買えばいいです。