◆NANKANGの規格 NANKANG NS-2は、215/40R18 89H XL ですね。
空気圧に関連する部分は「89」と「XL」です。
89というのはロードインデックス(以下「LI」とします)で、耐荷重能力を示しています。
しかし、LIにはいくつか規格があるのです。
日本のタイヤはJATMA規格、欧州はETRTO規格、米国はTRA規格となっていて、メジャーなタイヤメーカーはこれらの規格団体に加盟しています。
しかし、困ったことにNANKANGはいずれにも属しておらず、独自の規格のLIが組まれています。
正確なところは不明ですが、どうやら欧州のETRTO規格を基準に考えられているようなのでそれを前提にお話しをしますね。
◆ ロードインデックス(LI)について LIは、タイヤ内の空気の容積が大きいほど、高い耐荷重能力があるものとして、より高い値のLIが割り当てられます。
インチアップとすると車輪全体ではホイールの体積が増える代わりに、タイヤ内の空気の容積が減ります。
よってインチアップするとLIの値が下がるわけです。
また、同じLIでも空気圧を高めることにより、より高い耐荷重性能を得られます。
なので下がったLIを補うために空気圧を高めるのですが、一般的なスタンダードタイヤは最大2.4~2.5barまでしか耐荷重性能が保証されていません。
なので、ETRTO規格ではさらに高い空気圧に耐えられるように「エクストラロードタイヤ」というものを設定しています。
エクストラロード規格の場合は2.9barまでの性能が保証され、タイヤサイズの最後に「XL」という文字が入ります。
エクストラロード規格はETRTOのものなのですが、NANKANGはETRTO加盟していないのになぜか「XL」という表記をしています。
これはETRTOのエクストラロード規格と同様な基準であることを前提に説明を続けます。
◆ 空気圧の設定 LI=89XLに関しては、最大空気圧2.9barで1輪当たり580kgの重量に耐えるということです。
便宜上単純計算しますが、580kg/本ということは大よそ4本で2,320kgの重量に耐えられるということですね。
次に車検証をご覧ください。
「車両総重量」(車両重量ではない)はどうなっていますか? その重量が2,320kgを超えていたらアウトです(車検も無理です)。
また、車検証には「前前軸重」と「後後軸重」の重量が書かれており、その合計値は「車両重量」になっています。
これを用いて前後輪の重量配分を計算し、「車両総重量」での前後の荷重算出します。
例) A 車両総重量 2,000kg B 車両重量 1,700kg C 前前軸重 935kg D 後後軸重 765kg E C:D = 55:45 F A(2,000kg)をEの比率に配分 55:45 = 1,100kg:900kg よって・・・ 前輪=1,100kg/2本 =550kg/本 後輪=900kg/2本=450kg/本 四輪ともに同じタイヤの場合、この例だと550kgよりも高い耐荷重能力のタイヤが必要ということです。
実際には10%ほど余裕が欲しいので600kgぐらいまで耐荷重があるといいですね。
仮にこの例の車両にLI=89XLのタイヤを履かせるとしたら空気圧は上限の2.9barまで高めてやや不足気味のギリギリセーフというイメージです。
以下、89XLの耐荷重表です。
例えば上記例では550kg/本でしたので、2.6barではNG。
2.7bar以上の空気圧が必要ということです。
エクストラロードタイヤの場合は2.7barから上限の2.9barの間で適度な空気圧を選んでよいということです。
但し、10%ほど余裕を見るのならば、90XLのタイヤの方がよいということです。
ETRTO EXTRA ROAD 89XL 1.5bar 340 kg/本 1.6bar 360 kg/本 1.7bar 380 kg/本 1.8bar 385 kg/本 1.9bar 415 kg/本 2.0bar 430 kg/本 2.1bar 450 kg/本 2.2bar 465 kg/本 2.3bar 480 kg/本 2.4bar 500 kg/本 2.5bar 515 kg/本 2.6bar 530 kg/本 2.7bar 550 kg/本 2.8bar 565 kg/本 2.9bar 580 kg/本 以下のURLもご参照ください。
http://www.autoway.co.jp/asp/photo/auction/attention/etrto_xl.html まずは車検証出して電卓で計算してみてください。
しかしながら、NANKANGに関わらず、アジアンタイヤはLIの表示が変なものも混在します。
そういう素性のものですから信頼度という点でも注意を払っておいてください。
しかしいずれ国際規格に統一されるものと思われます。
すでに韓国系のKUMUHOやHANKOOKはそうなっています。
ご参考になれば幸いです。