無免許・無申請でお使いになる予定でしたら、「特定小電力トランシーバー」という規格内で造られている製品しかお使いになれません。
この特小トランシーバーはどなたでも自由に使用できる無線局のため、電波の出力が低くなっており、通信距離が短くなるように設計されています。
数キロは大変困難ですが、500メートル以内程度の交信は可能になっています。
あまりにも安い機種ですと、200メートル程度の距離でも雑音混じりになったりしますし、肝心な防水性がありませんので、以下のようなメーカー品をお薦めします、安い機種でしたらAmazon等で1台8000円台から売られています。
機種ごとの通信距離の目安については、メーカーさんのホームページを参照してください。
特定小電力トランシーバーの代表的なメーカーとしては、「アイコム」「ケンウッド」「八重洲無線」「アルインコ」などが存在します。
アイコムは全ての機種が日本国内の工場製で、一般利用層からの高い評価はもちろん、官公庁への納入実績もあります。
その次のケンウッドは、オーディオメーカーとして広く浸透していますので聞き慣れた方も多いと思います、デザイン製が良くカラーバリエーションも豊富なため、若い方にはケンウッドが人気です。
また、八重洲無線は工事現場などの業務用として、アルインコは他メーカーより1割ほど安価ですのでコストパフォーマンス最重視の方に人気です。
売れ筋の機種ですが、小型軽量で持ち運びを重視した単三電池1本仕様でしたら「アイコム IC-4300」か「ケンウッド UBZ-M31」、長時間可動を重視した単三電池3本仕様でしたら「ケンウッド UBZ-LP20」が人気です。
マリンレジャーの世界では、八重洲無線傘下の防水機種である「スタンダードホライゾン SR40」も注目されています。
無線メーカーとして世界一のシェアを誇る「モトローラ」のトランシーバーもヤフオクやAmazonで大量に販売されておりますが、無免許で使えるのはCL08やMS80などの一部の機種のみでして、出品中の大半の商品は免許制だったり、米国や中国から直輸入された違法周波数のトランシーバーですのでご注意ください。
質問者様がおっしゃられているように、米国規格や中国規格の不法トランシーバーは危険です。
大変格安のため手を伸ばしがちですが、電波発信源の方向探知が行なわれていますので、長時間使用していると実際に検挙されてしまいます。
最近の判例によると、20~30万円の罰金刑になるようです。
居酒屋で中国製の不法トランシーバーを使っていた例 http://www.soumu.go.jp/soutsu/kanto/press/27/1202k1.html 工事現場のトレーラー車内で米国製の不法トランシーバーを使っていた例 http://www.soumu.go.jp/soutsu/kyushu/re/report2015-01.html