【ハイブリッド車】 内燃機関(エンジン)にモーターを組み合わせて、エンジンの不得意な回転域をモーターで補うことで、エンジンを停止させて走行することで燃費使用を抑え、環境排気物の排出を減らします。
減速時は無駄に熱として放出していたエネルギーを回生発電で回収し、モーター駆動に活用します。
エンジンに付加することで燃費性能が向上できます。
日本ではガソリンエンジンとの組み合わせだけしかありませんが、欧州ではクリーンディーゼルエンジンとの組み合わせや、韓国ではLPGエンジンとの組み合わせもあります。
他のエコカーよりも環境負荷削減効果が少ないため、米国カリフォルニア州のZEV規制では、ZEV対象から外されました。
【プラグインハイブリッド車】 ハイブリッド車のバッテリー容量を増やして外部充電ができるようにした車です。
バッテリー容量が増えたため、バッテリーの電力のみで走行できる後続距離が長くなります。
外部で充電した電力で走行する電気自動車として利用でき、バッテリーの電荷容量が枯渇してからはエンジンで走行ができます。
電気自動車の後続距離が短いという欠点を補います。
電気自動車が普及するまでのリリーフという存在です。
充電した電力だけで利用できる用途なら、エンジンを使わないため燃料は消費しません。
燃費としては無限大となります。
【クリーンディーゼル車】 CO2,NOx,PM,黒煙の排出を抑える装置を搭載したディーゼルエンジン車です。
燃焼効率は、直噴インジェクターとコモンレールが用いられています。
CO2,NOxの廃除には、EGR(排気帰還装置)、尿素SCRが用いられます。
PM,黒煙の廃除には、DPFが用いられます。
VWの不正は、EGRの帰還制御を規制検査だけ最大に稼働させたことが原因です。
ガソリンエンジン並の環境排出量まで削減しているため、クリーンと名付けられています。
ガソリンエンジンとは異なり圧縮自然着火のため、低回転のトルクが強く、エンジン回転数を上げなくても十分走れる特性があります。
【水素燃料電池車】 電気自動車ですが、外部充電したバッテリーを電力源とするのでは無く、水素燃料電池を電力源とする車です。
水素ボンベを搭載し、水素と空気中の酸素を直接反応させて電力を取り出します。
必要な電力だけを発電できないため、燃焼電池で発電した電力は一旦バッテリーに蓄えてから使いますから、ハイブリッド車並のバッテリーも搭載する必要があります。
水素を充填すれば即走行できるので、電気自動車の充電時間が長い問題は解決します。
反面、水素管理の安全面、水素生成コストが電気そのものなので電気を外部から充電するよりもコストがかかる点、水素スタンドの設置コストが莫大過ぎる点等の課題があります。
普及の可能性は極めて低い車です。
コミュニティエリアだけで使用するような用途での利用となるでしょう。
(team_taro666さんへ)