匿名さん
元阪神のブラウンスタイン投手を知ってますか? 1962年 阪神タイガースに入団したカリフォルニア大のマーク・ブラウンスタイン投手。
昨年カリフォルニア大に移るまでは野球の名門、デューク大で二年間三塁手をつとめ、打率・480と・320をマーク、サンフランシスコ・ジャイアンツに勧誘されたことがあるが、投手に転向して腰を痛め対校試合ではさっぱり。
アメリカ・コンティナー会社社長のむすことあって金にはこまらず、阪神と契約した理由がふるっている。
「旅行はできるし、日本の古い文化にも接触できるし・・・」それに知友もつくっておけば「将来商売にも・・・」。
さて今シーズン、日本のファンにどんなベースボールをみせるか。
期待のブラウン投手がやっていて戸沢代表はごきげん。
午後一時からの記者会見の前に三塁ベンチまでわざわざ出むいていって、ブラウンを選手に紹介したり、記者会見が終わるとさっそくカメラマンに早がわりしてたてから横からブラウンのユニホーム姿を写したり、練習が終わるまでつきっきり。
「ロッカーの整理もきちんとしているし、性格もなかなかまじめそうだ。
技術の方はまだわからないが、からだもいいし期待できそう」とニコニコ。
記者会見ではつめかけた報道陣にコーヒーをサービスしたり大変な力の入れようだった。
左足のスネを痛めていた藤本監督は、この日練習を休んだ。
十五日は休養日。
キャンプ・イン三日目のブラウンが力いっぱい投げておどろかせた。
三十球の全力投球。
まだボールが指にひっかからないのでシュートしたり、スライドしたりコントロールが十分でないが、球速はすごい。
小山、渡辺らが「あんなに速いのを投げてだいじょうぶか」と目を丸くしていた。
「暖かくなってみっちりやればすごいスピードが出そう」と戸沢代表が喜んでいた。
オープン戦 先発の予定だった飯尾がゲリのため阪神はブラウンをはじめて起用した。
雨がふりつづく中で強行された。
グラウンドはやわらかく、そのうえ選手の吐く息が白く見える寒さ。
ブラウンは「こんな雨でやる?」と両手をひろげ、肩をすくめてマウンドに上がった。
まだレギュラー・バッティングにも投げたことのないブラウンはさんざんだった。
一回国松、渡海と連続四球。
二人とも一度もバットを振らずらくらくと一塁へ歩いた。
ブラウンのコントロールの悪いのを見越して巨人は徹底的なウエーティング。
ブラウンは懸命に投げ、王を三振、長島を三ゴロにとったが、長島の七球目のとき走者がいるのを忘れ、ゆっくりワインドアップしてダブル・スチールをやられるほど落ちつきを失っていた。
つづく宮本には肩にぶつけて二死満塁。
森も四球で押し出しの1点。
須藤には左翼線に満塁二塁打をくって3点とられた。
阪神ベンチが一回かぎりでブラウンをひっ込めたのは当然。
スピードはかなりあるが不安定なフォームで、わずか一回で4四死球という無制球ではどうしようもない。