●アリとジョーダンの最大の違い 引退後もビジネスマンとして成功しているジョーダンだが、超大物のスーパースターであるにもかかわらず、なぜか「カリスマ性」が乏しいように感じる。例えば、2016年6月に死去した元ボクサーのモハメド・アリと比べると、残念ながら、社会的な影響力やカリスマ性という意味では全くアリには及ばない。 そういう理由もあってか、今回の声明にも、メディアでは「単なるPRに過ぎない」「稼ぎが減ってしまうかもしれないね」といった皮肉が聞かれるくらいだ。 アリとジョーダンの最大の違いは、社会問題についての発言力とメッセージ力ではないだろうか。例えば、アリはかつて黒人差別に声を上げ、ベトナム戦争での徴兵も拒否して、「ベトコンには何の恨みもない。オレのことを黒人野郎なんて呼ぶベトナム人はいないしね」「(アリの出身地である米南部ケンタッキー州の)ルイビルではいわゆる黒人が犬のように扱われている」などといった魂のこもった発言を残した。そして米国史に名を残す伝説的なアスリートとなった。 本当の意味で、ジョーダンがアリのようなレベルの伝説的なアスリートになるには、今後も社会に力強いメッセージを発信して人々の心に触れる必要がある。もちろんアリと比べるには時代が違うという意見もあるかもしれないが、偉大さ、影響力ではアリの足元に及ばない。 長い沈黙を破ったジョーダンが本当のカリスマになる日は来るか??