【WRC最終戦】歴史に残る激闘！セバスチャン・オジェが9度目の世界王者に輝く！ヌービルが波乱のラリーを制す - ラリー・サウジアラビア速報

WRC 2025年シーズンが劇的な幕切れ！最終パワーステージでオジェがエバンスを僅差で下し、9度目のワールドチャンピオンを獲得。ヒョンデのヌービルが波乱のラリーで優勝。

再生されない場合は、リンク先で再生してください🙇‍♂️

これぞラリー、これぞチャンピオンシップの最終決戦だ！2025年のWRCシーズンは、ラリー・サウジアラビアの最終日で、モータースポーツ史に刻まれるであろう最もカオティックで、最も感動的なクライマックスを迎えた。パンク、クラッシュ、そして信じられないほどのヒューマンドラマ。最後の最後まで誰が笑い、誰が泣くのか分からない。砂塵の舞う過酷なステージで繰り広げられた、英雄たちの死闘のすべてを振り返ろう。
【レースのハイライト解説】
パワーステージ決着！オジェ、9度目の戴冠
すべては最終SS17「ウルフ・パワーステージ」に委ねられた。前日のパンクで大きく後退したタイトルコンテンダー、エルフィン・エバンスは、逆転チャンピオンへのわずかな望みをかけ、「Do or Die」の覚悟でアタック。ライバルを2秒近く引き離す圧巻のトップタイムを叩き出し、王者の意地を見せつけた。
しかし、ラリーの神はもう一人のレジェンドに微笑んだ。エバンスのタイムに対し、8秒以内の差でフィニッシュすればタイトルが決まるセバスチャン・オジェ。リスクを避け、チャンピオンシップを最優先したクレバーな走りでパワーステージを走りきり、エバンスとの差を7.2秒に抑えてフィニッシュ。この瞬間、セバスチャン・オジェの9度目となるWRCワールドチャンピオンが決定した！偉大なライバルであるエバンスと健闘を称え合う姿は、多くのファンの胸を熱くした。
サバイバルラリーを制したのはティエリー・ヌービル！
ラリーの総合優勝争いもまた、最後まで混沌を極めた。Day3を首位で終えたアドリアン・フォルモーがまさかのペナルティで後退。代わってトップに立ったマルティンシュ・セスクスも、最終ステージを前に痛恨のパンクで優勝の夢が潰える。
この大波乱を冷静沈着な走りで生き抜き、トップに立ったのはヒョンデのティエリー・ヌービルだった。1年以上にわたる未勝利のトンネルを抜け、シーズン最終戦でついに勝利の美酒を味わった。
コース上で繰り広げられた壮絶なドラマ
ロバンペラの夢、クラッシュに散る: 3連覇の可能性を残していたカッレ・ロバンペラは、SS16でマシンが横転するクラッシュ。タイトル争いから脱落し、コ・ドライバーのヨンネ・ハルットゥネンと肩を落とした。
勝田貴元、驚異の闘志: 勝田貴元は、破損したフロントガラスをコ・ドライバーのアーロン・ジョンストンが足で押さえながら走行するという、信じられない状況を乗り越え総合5位でフィニッシュ。その不屈の闘志は世界中のファンに感動を与えた。
タナック、感動のフィニッシュ: 2026年のサバティカル（休養）に入るオット・タナクは、最後に家族への感謝を述べ、多くのファンの涙を誘った。
【公式レース結果（最終総合順位）】
ティエリー・ヌービル (ヒョンデ)
アドリアン・フォルモー (Mスポーツ・フォード) +54.7
セバスチャン・オジェ (トヨタ) +1:03.3
サミ・パヤリ (トヨタ) +1:51.7
勝田貴元 (トヨタ) +1:59.9
エルフィン・エバンス (トヨタ) +3:43.9
カッle・ロバンペラ (トヨタ) +5:31.5
グレゴワール・ミュンスター (Mスポーツ・フォード) +7:07.2
ジョシュ・マクリーン (ヒョンデ) +8:30.5
オット・タナク (ヒョンデ) +11:04.0
【まとめ】
チャンピオンシップの行方が最終ステージの、わずかコンマ数秒で決まるという、WRCの魅力が凝縮されたラリー・サウジアラビア。セバスチャン・オジェがその偉大なキャリアに9つ目の星を刻み、ティエリー・ヌービルが苦難のシーズンを最高の形で締めくくった。そして、すべてのクルーが見せた極限状況での闘志は、我々にモータースポーツの素晴らしさを改めて教えてくれた。感動をありがとう！そして、また来シーズン、新たな伝説が生まれる瞬間を楽しみに待とう。