【WRCラリージャパン2023】日本の道は甘くない！クラッシュ続出、トヨタとヒョンデが魅せた限界アタックのすべて

2023年のWRCラリージャパンは波乱の連続！紅葉の美しい日本の公道を舞台に、世界のトップドライバーたちが魅せた神業と、衝撃のクラッシュシーンを振り返る。

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日本のファンが待ち焦がれた瞬間が、ついに訪れた！2023年のFIA世界ラリー選手権（WRC）の最終戦「ラリージャパン」。美しい紅葉に彩られた日本のテクニカルな公道を、世界最高峰のラリーカーが駆け抜ける姿は、まさに圧巻の一言。しかし、その美しい景色とは裏腹に、コースはドライバーたちに牙を剥きました。今回は、クラッシュやトラブルを乗り越え、限界ギリギリの戦いを繰り広げたドライバーたちのハイライトをお届けします！
【レースのハイライト解説】
母国開催！山本裕貴、GRヤリス・ラリー2での挑戦
多くの注目が集まる中、TOYOTA GAZOO Racingの育成ドライバー、山本裕貴選手がGRヤリス・ラリー2で母国の道に挑みました。「ラリージャパンに戻ってくるのをずっと楽しみにしていた」と語る山本選手。その言葉通り、シェイクダウンから多くのファンの声援を受け、特別な想いでラリーに臨みました。しかし、デイ2のSS3「伊勢神トンネル」で壁にヒットし、ブレーキを失うというまさかのアクシデントが発生。ハンドブレーキのみでの走行を余儀なくされ、大きくタイムをロスしてしまいます。
魔物が棲む日本の道…トップチームにも牙を剥く
ラリージャパンのコースの厳しさは、トップカテゴリーのドライバーたちにも例外ではありませんでした。ヒョンデのティエリー・ヌービル選手は、雨の降る難しいコンディションの中、コントロールを失いクラッシュ。フロントガラスが大破し、マシンは大きなダメージを負いながらも、なんとかステージを走り切ろうとするその姿は、ラリーの過酷さを物語っていました。
勝田貴元とセバスチャン・オジェの激走！
日本のエース、勝田貴元選手（TOYOTA GAZOO Racing WRT）も、母国のファンの前で素晴らしい走りを見せました。特に、観客席が設けられたスタジアムセクションでは、豪快なドリフトでファンを魅了。また、チームメイトのセバスチャン・オジェ選手も、狭く滑りやすい日本の道を巧みなマシンコントロールで攻略。両ドライバーのオンボード映像からは、一瞬の気の緩みも許されない緊張感が伝わってきます。
【公式レース結果 - ラリージャパン 2023】
順位ドライバーチーム
1 エルフィン・エバンス TOYOTA GAZOO Racing WRT
2 セバスチャン・オジェ TOYOTA GAZOO Racing WRT
3 カッレ・ロバンペラ TOYOTA GAZOO Racing WRT
4 エサペッカ・ラッピ Hyundai Shell Mobis WRT
5 勝田貴元 TOYOTA GAZOO Racing WRT
【まとめ】
最終的に、TOYOTA GAZOO Racing WRTのエルフィン・エバンス選手が優勝を飾り、トヨタは母国で1-2-3フィニッシュという最高の形でシーズンを締めくくりました。一方で、山本裕貴選手やティエリー・ヌービル選手のように、多くのドライバーが日本の道の洗礼を受け、改めてラリージャパンの難しさが浮き彫りとなった一戦でした。しかし、困難に立ち向かい、最後まで走り抜こうとするドライバーたちの姿は、私たちファンに大きな感動を与えてくれました。来年、彼らがさらに強くなってこの地に戻ってくることを、心から楽しみにしています！