元々は新聞社が立ち上げた単なる話題作りの自転車大会でしたから、完全な個人戦です。
その後、世界選手権やオリンピックのように国別チーム戦になっていき、今のようにチーム戦になりました。
完全な個人戦になれば、違ったレース展開にもなり得ます。
それこそ、チームからの無線情報がないと、逃げ集団からのタイム差(逃げている選手との総合タイム差)も知りづらくなります。
補給はどうするのか? メカトラ(パンクやパーツの故障、フレームの損壊)の際は? そうしたことは抜きにしたら、今年のツールの各選手のコンディションを考えたら、やはり今年のツールは「フルームがナンバーワン」だったと思います。
以前まではポート、今年だったらポエルスが山岳でペースを上げて、他チームのアシスト及び調子の悪いエースを削っていきましたが、肝心のフルームに力がなければ、ポートやポエルスの引きに付いて行けません。
普段の物静かで温厚な性格であるにも関わらず、自転車に乗ってしまうとスイッチが入ってしまうフルームですが、さすがに2回のツール制覇で自信がついたのか、今年はレースでの総合優勝に対しても冷静だったと思います。
以前のように、「俺が一番強いところを見せてやる!」っていう山岳ステージでのステージ勝利にこだわらなくなったように思いますね。
個人的に、個人戦になっても、総合勢は「フルームがナンバーワン」だということに変わりはないと思いますが(少なくとも今年のコンディションでは)、スプリンター勢だと、どうかなって思います というのも、サガンって、例えば今年のティンコフもそうですけど、ゴール前であまりチームがラインを組んでくれませんよね? キッテルやカヴェンディッシュやグライペルやクリストフだとチームがちゃんとリードアウトしてくれるんですけど、サガンはいつも「個人戦」のように戦っていると思います。
もちろん、純粋なピュアスプリントではキッテルやカヴェンディッシュに劣ると思いますが、完全な個人戦となると、意外と彼らに対抗できるほどの「力」を持っているかもしれませんね。
個人的に、今年のツールは山頂ゴールステージが少なかったのが残念でした。
で、山頂ゴールステージの次ステージが個人TTだったこともあって、全開で走ってくれない印象でした。
まあ、幸か不幸かツール終盤の重要ステージで雨が降って、下りのバトルがスリリングになったことによって緊張感が生まれて楽しめましたが。