雨中の激闘！王者オジェがエバンスを逆転し首位浮上、トヨタが1-2体制で最終日へ WRC 2025 WRC第11戦ラリー・チリ ToyotaGazooRacingのDay2ハイライト動画

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WRCラリー・チリ2日目は雨に見舞われ、王者セバスチャン・オジェが経験と戦略でトップに浮上。チームメイトのエルフィン・エバンスと0.1秒を争う激しい首位攻防戦を繰り広げた。

ラリー・チリの2日目は、前日のドライコンディションから一転、雨と霧が立ち込める滑りやすいウェットコンディションとなりました。この過酷な状況が、チャンピオンシップを争うTOYOTA GAZOO Racingの2人のドライバーによる、手に汗握るドラマの舞台となりました。
雨に濡れた滑りやすい路面は、まるで母国ウェールズの森のよう。このコンディションを得意とする「ウェールズの魔法使い」エルフィン・エバンスが、その本領を発揮します。巧みなマシンコントロールでライバルを圧倒し、初日首位のアドリアン・フーモー（ヒュンダイ）を捉え、一時はトップに躍り出ました。
しかし、8度の世界王者の称号を持つセバスチャン・オジェが黙ってはいません。午後のステージでは、乾き始めた路面と摩耗するタイヤを完璧にマネジメントする熟練の走りを見せつけ、猛烈な追い上げを開始。ステージ12ではエバンスを上回る圧巻のベストタイムを叩き出し、ついに総合首位の座を奪還しました。
一方、初日に好調だったヒュンダイ勢は、この難しいコンディションに苦戦。タイヤ戦略が裏目に出てタイムを失い、トヨタ勢の先行を許す形となりました。また、TOYOTA GAZOO Racingの勝田貴元は、果敢に攻めるもスピンやコースオフを喫し、順位を落とす悔しい一日となりました。
激しい攻防の末、2日目を終えてトップはオジェ。2位エバンスとの差はわずか6.3秒。チャンピオンシップの行方を左右するトヨタの2台が、最終日の決戦で直接対決します。
レース結果（デイ2終了時点）
順位ドライバー／コ・ドライバーチーム／車両タイム
1 セバスチャン・オジェ／ヴァンサン・ランデ TOYOTA GAZOO Racing WRT 2:23:13.9
2 エルフィン・エバンス／スコット・マーティン TOYOTA GAZOO Racing WRT +6.3
3 アドリアン・フーモー／アレクサンドル・コリア Hyundai Shell Mobis WRT +26.8
4 ティエリー・ヌービル／マルティン・ヴィダグ Hyundai Shell Mobis WRT +41.7
5 サミ・パヤリ／マルコ・サルミネン (WRC2) +50.4
6 カッレ・ロバンペラ／ヨンネ・ハルットゥネン TOYOTA GAZOO Racing WRT +1:23.2
7 勝田貴元／アーロン・ジョンストン TOYOTA GAZOO Racing WRT +1:54.3
8 グレゴワール・ミュンスター／ルイス・ルカ M-Sport Ford WRT +2:00.4
9 オリバー・ソルベルグ／エリオット・エドモンドソン (WRC2) +6:12.7
10 ニコライ・グリヤジン／コンスタンティン・アレクサンドロフ (WRC2) +6:42.9