元南海のサディナ投手を知ってますか? 1959年 南海ホークスから招かれてさる二日半田選手とともに来阪したハワイ朝日軍のジョン・サディナ投手は五日から本格的なピッチング練習をはじめた。今シーズン投手力強化に重点をおきながら国内では目ぼしい補強ができなかっただけに、橘球団社長はじめ鶴岡監督は大きな期待をかけている。五日は正午から半田といっしょにグラウンドに飛び出し軽いトレーニングのあと真剣にピッチング練習を行った。すでにハワイで半田選手とトレーニング、ピッチング練習をしていたと言うだけあって、この日は前日とうってかわった全力投球をみせたが、なかなか好調。蓜島が捕手をつとめたが「きのう、松本コーチさんも、ボールが重くて手がしびれると言っていたが、本当だ。球が速いしすばらしい」とほめちぎった。サディナは、はじめのうちオーバーハンド、あるいは時おりサイドから速球を投げたが、直球が大半のようだった。それにしてもシュートの切れが鋭く、外角のシュートはみな低目に沈んでくる。サイドからのシュートも威力があり打者に威圧感を与えそうだ。 鶴岡監督の話 まだ見たばかりだから詳しいことはわからないが、予想以上だ。できたら巨人とのオープン三連戦にも使うつもりだ。早く慣れさせて調子しだいでは西鉄、大毎の上位球団にぶっつける考えだ。 柚木コーチの話 きょう初めて見たが、非常にいいピッチングをしている。球速も申し分ない。とくに横手からのアウト・シュートは威力があり、スピードの点では杉浦以上だ。ウイニングショットにはもってこいだ。おもに直球を投げているようだが、全部シュートがかかっている。いまのところコントロールも心配ない。ちょっと腰が高いために下半身が気にはなるが、これからジックリ見てみる。とにかく一線級として十分期待できることは間違いない。 サディナ投手の話 半田が日本は寒いと言ったが、とても暖かいので調子がいい。二、三日したらバッティング投手もできる。ハワイではずっと練習していたから心配いらない。コントロールは、あまり力を入れたり、無理をすると、自分でもどこに球が行くかわからないときがあるが自信はある。