元バイク屋です。
内燃機関の最大の問題はメーターの巻き戻し。
バイク自体は基本メンテさえしていれば20万キロくらいは持ちますが、高走行距離車は売れないので、中古はほぼ全てメーター巻き戻しが当たり前の世界です。
二重巻きや半巻きなんかが最もよく使われますが、最近ではその発展技・応用技も登場しています。
ユーザーにとっては、パンドラの箱とも言えるのが中古車市場なのです。
これに終止符を打つがごとく登場したのが電動バイクですね。
ただ、それdめおやはり内燃機関は人気です。
各的にも安いですに何よりもエンジンサウンドを楽しむのがバイクですから、内燃機関市場は永久不滅と言っても差し支えないでしょう。
ただ、下記のような悪質な行為が後を耐えないのも事実ですね。
・二重巻き バイク屋Aは、一度高走行距離(例えば8万キロ)になった車両のメーターを巻き戻して5,000キロで売りに出す。
そうと知らずに買った客はまだまだ乗れると信じて更に8万キロ乗ったとします。
(この段階ではまだまだエンジンに問題はありません。
) この客は、バイク屋に売るときに当然、「実走行距離8万キロ」としてバイク屋Bに売るとします。
そうすると、バイク屋Bは、「一回くらいなら巻いてもよいか」考え、1万キロに巻き戻します。
こうしたバイクが中古車市場には溢れています。
だから、「更に5万キロ走った、走行距離6万キロ程度の大型バイクが壊れるのは当たり前」なのです。
(実際には走行距離21万5千キロですよね。
) その御蔭で、バイクの寿命は5万キロ程度と言われています。
でも巻き戻されていない車両なら15万キロや20万キロくらいまでは全く問題なく乗れるのです。
ですから、その教官は、「新車を買いましょう」とアドバイスなさられたのです。
・半巻き 二重巻きに近いですが、あまりに古い車両のメーターの巻き戻しはバレやすいです。
ですから、中途半端に巻き戻すのです。
例えば、走行距離8万キロの車両は誰も買いたがらない。
なら、3万キロにしてしまおうというのがそもそもの発想です。
この手の巻き戻しは非常に怖いです。
車両状態を見ても、3万キロか8万キロかなんてエンジンを分解しても実際のところはわかりません。
そこを利用した悪質な方法です。
最近はこの手のものが主流ですが、結局、購入したバイク屋と違うところに売りに出すと再巻き戻しされるので、メーター上の走行距離は増えなくても、実際の走行距離はどんどん増えていきます。
・多重巻き 二重巻きや半巻きが、複数のバイクショップにより繰り返されることにより、何度もメーターを巻き戻されてしまう事を指します。
バイク屋Aは「1回だけならいいか」と半ばこの世界の常識のごとく巻き戻すわけですが、同じ考えのバイク屋B、C、Dが過去に巻き戻されているとは知らずに「1回だけならいいか」と安易に巻き戻すため、結果としては非常に深刻なほど使い古された低走行バイクが出来上がります。
・流し巻き 二重巻きや半巻きの発展技です。
バイクショップが中古で買い取ったバイクをその店で売りに出すと、売り主には「メーターの巻き戻し」が簡単にバレてしまいます。
そこで、買い取ったバイク屋と離れた場所にあるチェーン店で巻き戻されたバイクを販売する手法です。
売り主の目には届かない所での販売となりますので、巻き戻しが当たり前になってライダーも警戒するようになった現在では結構主流になりつつある方法です。
・シェア巻き 流し巻きの応用技です。
流し巻きの場合、チェーン店という繋がりは「悪事を紐解く鍵」になっていまいます。
そこで、それを警戒した中古車業者や、チェーン店を持たない中古車業者が非公式な組合を設立し、その中でバイクのトレードや売買を行います。
そうすることで、より、巻き戻しの事実の発覚を防ぐことができます。
・業者巻き シェア巻きも一時期は人気な手法だったのですが、最近では監査の目が厳しくなってきているため、現在では、「業者市」が事実上その役割を担っているとも言われています。
業者市とは名目上は中古車の販売市なのですが、事実上は「メーターを巻き戻されたバイクをオークション形式で売る場」です。
ですから、業者市で安く仕入れて、それを安く売るバイク屋があるとしたら、そういうバイク屋は嫌煙すべきです。
自分は巻いていないから「知らなかった」で「ごまかす」バイク屋が跡を絶ちません。
以上はほんの一例です。
素人どころか、バイク屋であっても、巻き戻された車両かどうかを証明することはタイムマシンでも無ければ不可能です。
ですから、もしバイク屋が「この車両は巻き戻しされていない」なんて戯れ語を並べている場合には、「非常に怪しいバイク屋」としてお考えになられたほうが良いです。
中古車に手を出してよいのは、信用できる知人からの譲渡・売買のみになさって下さい。
新車でご購入されれば、20万キロまで問題なく走ってくれます! 余談ですが、自宅ガレージに10万キロや20万キロ以上のバイクが複数台ありますが、どれも新車同然に動いてくれます。
それでは楽しいバイクライフを!! ※ディスクレイマー: この回答は二重巻きや半巻き、その他の技を推奨するものではありません。