匿名さん
日本シリーズ第1戦にエースの先発は時代遅れだと思いませんか? 第1戦を獲ったからといって、たったの1つ勝ったに過ぎず、その後どうなるかなんて誰にもわかりません。
第1戦を落としても日本一になったチームなんていくらでもありますし。
相手がエースを先発させるからこちらもエースを当てて勝ちに行かなきゃダメだといいますが、本当にそうなんでしょうか? いくら百戦錬磨の選手達でも、シリーズの特別な雰囲気に慣れるのには時間がかかります。
特に第1戦は、まだ地に足のついていないフワフワした感じでしょう。
1戦目はローテーションの谷間で投げるような投手でいいと思います。
投手と違い、野手は毎試合ほぼ同じですから、各打者の事前データとの違いを確認する作業が最も重要で、それが2戦目以降に生かされると思います。
1981年の日本シリーズ、巨人vs日本ハムの第1戦で、江川卓がソレイタに外角高めの球を本塁打されましたが、「打たれてもいいから、ソレイタがあそこのコースを打てるのか確認しろという事だった」と後に江川氏が語っています。
勿論それで勝てればなお良い、みたいな感じで。
まぁ、江川はエースでしたけど・・・。
当時は中3日もありで、結局6戦目までに江川は3度先発しています。
エース級の先発投手が大抵どのチームも2人いますから、シリーズが7戦までもつれこむことを想定したら、その2人を7戦までに2回先発させたいんですよね?それならば2、3戦目と6、7戦目で先発させれば良いと思います。
勿論2、3戦目は勝ちに行かなければなりませんが、1戦目よりは緊張もほぐれ、相手打者のデータも揃ってきます。
要するに、相手が先に3勝し王手をかけられても、第6、7戦でエース級2人を先発させて勝てば良い、という覚悟を持てるかどうかです。
今年の広島vs日本ハムの日本シリーズがまさにそれでした。
広島は本拠地で先に2勝し、敵地で2連敗した後の第5戦、エースのジョンソンを先発させてしまいました。
ジョンソンを出す以上絶対に勝たなければならない筈ですが、結局その5戦目を落としたショックから立ち直れず、6戦目で野村を登板させるも敗れ、日本一を逃しました。
5戦目は九里かヘーゲンズの先発で落としても、6、7戦目でジョンソン、野村の2枚看板で勝てれば良かったのです。
そもそも下手に中4日空いて、ジョンソンが登板できる状態になったからいけなかったわけで、2,3戦目で先発させていればそういう事にはならなかったと思うのです。
第1戦が九里かヘーゲンズ、また、黒田でも良かったと思います。
サッカーのPK合戦でも1人目が失敗してもその後どうなるかなんてわからないですしね。
勝負どころの4,5人目のキッカーは良い選手を出してきますよね。
勿論、5戦目までに最低2勝はしなければなりませんが、そこは監督の采配が重要になってくると思います。