匿名さん
元東映の牧野伸投手を知ってますか? 1956年 北陸では若狭高の松井(大洋)か、武生高の牧野かと軍配のあった好投手。
武生の同校は甲子園大会を目指して争った。
しかし福井県予選の決勝は6-2。
北陸大会の決勝は5-2で、いずれも若狭高が武生高を破っている。
松井にはこれを助ける打力があったのに対し、武生は牧野のワンマン・チームであったからだといわれた。
松井同様、多くの球団からマークされたが、東映が最も早く目をつけ、熱心に誘ったため東映入りとなったものである。
五尺七寸、十八貫。
一見南海の小畑を思わせる。
投手としてはややずんぐりした体つきである。
スプリング・キャンプの時、岩本監督は牧野を非常に高く評価し「牧野はいい球を持っているので、試合になれさえすれば一番働くと思う」といっていた。
だが今のところ岩本監督の期待に応えるような働きをしていない。
腰が強く、横手投げ気味の外角を衝く速球、内角へ沈むシュートなどいい球を持っており、練習時には先発投手連も舌を巻くようなピッチングを見せる。
それが試合になると、別人のようになって球に伸びを失ってしまう。
精神的に弱いのである。
富永が甲子園のヒノキ舞台を踏み、大試合の経歴があるのに、牧野は好投手ではあったが、そういうふんいきを経ていないからだという。
その証拠には「二軍戦で投げさせると、素晴らしいピッチングをするのだから」と小島コーチはいっていた。
結局精神的なものが牧野の不振の最大原因である。
技量は十分なものを持っているのだから、早く精神面での鍛錬を積むことが必要である。
光る素質はあるのだから。
七日現在で十二試合に出場、完投なし、一勝五敗、投球回数三十回2/3、被安打四十五、奪三振九、四死球十三、自責点十七、防御率四・九四。
小島コーチの話 いい球を持っており、練習時、二軍戦などでは立派なピッチングをやる。
それが公式戦になるとさっぱりダメ。
気が小さいのですね。
ぐす発熱したり、まだほんの子供ですよ。
精神の修行が彼には一番大切だと思う。
球も速いし、沈むシュートなど技量は決して悪くない。
おいおい良くなるだろう。