運転免許と言うのは、各都道府県の運転免許試験場で運転免許試験を受けて合格しなければ交付されません。
それ以外の方法は無いのです。
この運転免許試験の内容としては ・運転技能試験 ・学科試験 ・適性検査(視力・聴力・運動機能) の3つになります。
特に運転免許試験については安全な運転者である事を示さなければならないため、その方法が一般人には判らず難しいとされるのです。
それ故に一発試験と呼ばれ、なかなか合格しません。
仮免許を交付されるまででも10回受験と言う様なレベルになります。
しかしこの様な制度では、国の血液である運転免許保有者を増やすことが出来ません。
平日の朝しかやっていない運転免許試験を、しかもいつ受かるか判らない中で受け続ける人の方が珍しいのです。
一応届出教習所(練習場)で対策はしますが、なんにせよ長い時間がかかりました。
そこで国が一計を案じ、指定教習所制度を立ち上げました。
これは定められた人的・物的・運営基準を満たした自動車練習場に対して公安委員会の指定を出し、指定のカリキュラムを収めることで教習所が運転技能試験について代行できる様になりました。
特に試験に使われる車両とコースで何時限も練習を繰り返し、また控えめな採点基準による卒業検定に合格することで、運転免許試験におけるネックであった技能試験が免除になったのです。
一発試験では既に完成された安全な運転者である事が求められるため、減点項目については全て引かれていきます。
ですが指定教習所の卒業検定では、安全な運転者となるための教育を受けた"みなし安全運転者"として扱われるため、一部の減点項目については目を瞑った採点が行われるのです。
故に届出校は安価に見えますが一発試験を受けなければなりませんから、その試験の回数によって金額的・時間的に不透明になります。
一方で指定教習所であれば決まった時限をこなさなければなりませんが、その一方で高い検定合格率があるため金額的・時間的な見通しが立ちやすくなります。
特に指定校は土日でも検定をやっているのが最大のメリットですね。
現役指導員より