元ヤクルトの小林国男投手を知ってますか? 1972年 ヤクルトは十三日午後、東京・港区東新橋のヤクルト本社で、昨年のドラフト会議で十二位指名、獲得した小林国男投手(22)=1㍍74、72㌔、左投左打、享栄商、西濃運輸=の入団を発表した。同投手は発表に先立ち、契約金七百万円、年棒百二十万円(いずれも推定)で正式契約。発表には松園オーナーも立ち会った。背番号は未定。同投手は上手投げからの速球投手で、享栄商のエースとしてノーヒット・ノーラン試合を四度達成、四十三年には甲子園にも出場。一回戦で倉敷高に敗れたが、西濃運輸にはいりリリーフ投手として頭角を現してきた。ことしの都市対抗でも準決勝で日本楽器に敗れたが、2勝をあげ、公式戦の成績は10勝4敗。ヤクルトでは昨年のドラフト会議で十二位指名、十数回交渉を重ねてきたが、会社側が手放さず、産業対抗野球が終って、やっと入団にこぎつけた。 小山スカウト部長 「調子にのったらものすごいスピードボールを投げる。カーブの切れもいいし、激しい気性を持っている投手だ。ちょっと時間はかかるが、必ず一軍には出てくるだろう。ことしウチがとれなかったら、ドラフトで二巡目までには指名されているだろう」 小林投手 「去年は会社の都合もあったが、プロ入りする自信がなかった。でもことしの都市対抗でいけるんじゃないかと思い、入団を決めた。ヤクルトは若い人がそろっていて好感が持てるチームです。先輩の金田正一さんのようになりたいと小さいときは思っていましたが、いまは一日も早く一軍にはいれるようがんばります。とにかく自分のピッチングのように、真っ向からプロで勝負してみたい」