【プロ初黒星】山中慎介が12度目の防衛に失敗し王座から陥落 2017年3月2日、両国国技館でWBC世界バンタム級9位でNABF北米バンタム級王者のカルロス・カールソン(メキシコ)と対戦し、WBC世界バンタム級王座の12度目の防衛を目指す。
山中慎介、秘策は「後出しジャブ」今日V12戦 「後出しジャブ」がKOを生む。
ボクシングのWBC世界バンタム級王者山中慎介(34=帝拳)が1日、今日2日に両国国技館で挑む12度目の防衛戦に向けた前日計量に臨み、リミットを100グラム下回る53・4キロでパスした。
53・0キロだった挑戦者で同級6位カルロス・カールソン(メキシコ)対策に用意したのは多彩なジャブ。
「神の左」を打ち込むため、相手がパンチを打ち返してきた瞬間に合わせる「後を取る」ジャブが、試合の鍵を握る。
陽気さが鼻についた。
計量を問題なく終えマッスルポーズでアピールを終えた山中が、カールソンを名指しした。
「メキシカン特有の陽気さ、アレがたまにイラッとする場合ありますね。
しっかり決着つけたい」。
来日後から笑みが絶えないラテン気質。
緊張感の乏しさは、11度防衛王者の目についた。
倒す。
「普通に練習してきたことを出せば、自分のパンチが当たるでしょう。
自然にそうなる」。
100回を超えたスパーリングで磨いたのは、「神の左」ではなく右だ。
警戒される左拳を当てるために道筋をつける役割。
「いままでより、いろいろ工夫したジャブを打たないといけない」。
デビュー戦の黒星後22連勝中の挑戦者。
玉砕覚悟で勢いある前進攻撃が予想される。
それを阻む。
準備したのは、相手の打ち返しをかわし、外し、放つジャブ。
従来は左を当てる距離を測るために、自ら仕掛けるジャブが専らだった。
それを「前」のジャブとすれば、V12戦に用意したのは、相手が動いた「後」のジャブ。
山中がパンチを打ち、それに反抗して前に出てくる瞬間を止める意図を持つ。
そして、左が当たる距離感を保つ。
大和トレーナーは「前後を支配したい」と表現する。
「年に2度の晴れ舞台ですからね。
このためにやってきた。
試合でしっかり証明したい」。
昨年9月以来の“発表会”が待ち遠しかった。
勝利すれば、具志堅用高が持つ、日本男子の世界戦連続防衛記録13回に王手だが、記録に気持ちはない。
「うれしいですね」。
あるのは新しい武器をお披露目する楽しみのみ。
山中慎介が12度目の防衛に失敗し王座から陥落する可能性はあると思いますか?
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