WEC 第4戦 ル・マン24時間レース ダイジェスト動画

ル・マン24時間レースは、世界最高峰の耐久レースであり、今年は100周年記念大会ということで、16台のハイパーカーを含む62台が出場しました。ポールポジションはフェラーリAFコルセの50号車フェラーリ499P（フォコ／モリーナ／ニールセン組）が獲得しましたが、決勝レースでは様々なドラマが展開されました。

レース序盤はフェラーリとトヨタの争いが続きましたが、夜間に入ると雨が降り始め、路面コンディションが悪化しました。その中でプジョーの5号車（ロペス／モンタニー／ヴァックスビエール組）が一時トップに立ちましたが、電気系トラブルでピットに長く留まり、優勝争いから脱落しました。

トヨタの7号車（小林／コンウェイ／ロペス組）は、前半戦で首位を走っていましたが、12時間過ぎに小林可夢偉が後続車と接触し、リアウイングを破損しました。その後も復帰を目指しましたが、エンジントラブルでリタイアを余儀なくされました。

一方、フェラーリは51号車（グイディ／カラド／ジョビナッツィ組）と52号車（サンドバル／リグオン／ベルトリーニ組）の2台で首位争いを展開しました。51号車は安定した走りでトップをキープしましたが、52号車は18時間過ぎにピットストップ中に火災が発生し、大きく後退しました。

トヨタの8号車（ブエミ／ハートレー／平川組）は、前戦スパ6時間レースで最後列スタートから2位に追い上げた勢いを持ち込み、決勝レースでも着実に順位を上げていきました。最終的には51号車フェラーリとの差を1分以内にまで詰めましたが、逆転することはできませんでした。

レース終了後、51号車フェラーリは総合優勝を果たしました。これはフェラーリにとって50年ぶりのル・マン制覇であり、100周年記念大会の歴史的な快挙となりました。2位には8号車トヨタが入り、3位にはポルシェチームGlickenhausの708号車（デュマ／メイロック／ウェストブルック組）が入りました。

2023-06-17 07:52:08