コース紹介動画 WEC 第4戦 ル・マン24時間レース

サルトサーキットは、フランスのル・マン市郊外にある、常設コースと公道区間を組み合わせたサーキットで、毎年6月に世界三大レースのひとつであるル・マン24時間レースが開催されています。

コースの全長は13.626kmで、38のコーナーがあります。
コースは大きく3つの区間に分けられます。
**常設区間1**は、ピット施設やブガッティ・サーキットと共用する部分で、ダンロップ・カーブやダンロップ・シケインなどの高速コーナーがあります。
**公道区間**は、一般道を閉鎖して走行する部分で、ユノディエール（ミュルサンヌ・ストレート）やミュルサンヌ・コーナーなどの超ロングストレートや低速コーナーがあります。
**常設区間2**は、公道区間から再び常設区間に戻る部分で、インディアナポリスやアルナージュなどの中速コーナーや、ポルシェ・カーブやフォード・シケインなどの高速セクションがあります。

サルトサーキットは高速コースという特性を持ち、プロトタイプカー（LMP1クラス）の平均速度は240km/hに達します。しかし、高速化するレースカーに対する安全性の向上や死亡事故への対策として、コーナーの追加や道幅の拡張などが行われてきました。
また、セーフティカーが3箇所に待機し、レース中の事故による減速走行時には同時にコースインするほか、「スローゾーン」（80km/h以下での走行が義務付けられるゾーン）制度も導入されています。

サルトサーキットは広大なため、日中と夜間では気温の差が大きく、日没と早朝の時間帯には日差しの眩しさに幻惑されることもあります。また、コース周辺には20万人を越える観客が長時間滞在するため、グッズショップや飲食店のほかに移動遊園地や映画館、コンサートステージなど様々なアトラクションが設営されます。

2023-06-09 06:06:34