WEC 第4戦 ル・マン24時間レース ハイパーポールライブ配信動画

**ルマン24時間レースのハイパーポール、フェラーリがフロントロウ独占！トヨタは3，4番手**

ルマン24時間レースの100周年を記念する今年の大会は、歴史に残る熱戦が予想されます。そのポールポジションを決めるハイパーポールが、日本時間の9日午前3時から30分間行われました。ハイパーポールには、前日の予選セッションで上位8台が進出し、各カテゴリーの4列目までのスターティンググリッドを争います。

セッション開始と同時にコースに飛び出したのは、予選セッションでトップタイムをマークしたフェラーリAFコルセの50号車フェラーリ499Pです。ドライバーはアントニオ・フォコで、彼はすぐに自己ベストを更新する3分23秒982のタイムを記録しました。これは、昨年のポールタイムよりも約5秒速い驚異的なタイムです。

その後もフォコはタイムを縮めようとしましたが、コース上に出たイエローフラッグや他車との接触などで妨げられ、最終的には自己ベストを更新することはできませんでした。しかし、それでも彼のタイムは誰にも破られることなく、フェラーリ499Pがルマンに復帰して初めてのポールポジションを獲得しました。

2番手には、同じくフェラーリAFコルセの51号車フェラーリ499Pがつけました。ドライバーはジェームズ・カラドで、彼はフォコに0.4秒差の3分24秒382をマークしました。カラドも最後までタイムアップを狙いましたが、最終コーナーでスピンしてしまい、チャンスを逃しました。それでもフェラーリはフロントロウを独占し、ルマン100周年記念大会で見事なパフォーマンスを見せました。

3番手には、TOYOTA GAZOO Racing（TGR）の7号車トヨタGR010 HYBRIDが入りました。ドライバーは小林可夢偉で、彼は3分25秒485というタイムを記録しました。小林は昨年までに5回のポールポジションを獲得しており、今回もトップタイムを目指しましたが、フェラーリに及ばず、0.5秒差で敗れました。小林はセッション後、「正直なところ、現時点で我々にはポールポジションを獲得するために充分な速さがあるかはわかりません。練習走行で一歩一歩着実に進化しているので、更なる改良へ向けハードワークを続けていきます」とコメントしました。

4番手には、TGRの8号車トヨタGR010 HYBRIDがつけました。ドライバーはブレンドン・ハートレーで、彼は3分25秒928というタイムを記録しました。ハートレーは昨年のポールシッターでもあり、今回も最初のアタックでトップタイムに迫りましたが、その後はライバル勢に抜かれてしまいました。しかし、残り30分を切ったところで好ラップを記録し、4番手に浮上しました。ハートレーはセッション後、「予選はなかなか難しいセッションでしたが、ブレンドンが後半上手くタイムをマークしてくれました。まだ望んだような形ではないですが、徐々に改善を進めていくつもりです」とコメントしました。

以上が、ルマン24時間レースのハイパーポールの様子でした。フェラーリが圧倒的な速さを見せつけましたが、トヨタも決勝レースへ向けて準備を進めています。ルマン24時間レースは9日午後4時からスタートします。どうぞお楽しみに！

2023-06-09 06:02:02