おそらく、最終ゴールは電気自動車です。
自動車の歴史では、電気自動車は初期から存在していました。
ただ、電気自動車を構成するモーターやバッテリーが必要な性能を満足するまでの隔たりが大きく、発展が遅れました。
レアメタルによる高性能モーターの発明や、高性能バッテリーの発明により、やっと近年になって実用化されたのです。
それでも、現在のガソリンエンジン車を代替できる程ではありません。
バッテリー容量や重量や充電時間、充電スポットを構成するインフラといった大きな課題があります。
この課題は非常に大きく、解決が見えていません。
そのため、電気自動車普及までのリリーフとして、ハイブリッド車はあります。
燃料電池車は、電気自動車の一種で、電池が充電ベースのものか、燃料として外部から供給するもにかの違いに過ぎません。
家電製品の寿命より遥かに長いのが自動車です。
買い替えサイクルが長いのですから、最新技術が普及するまでには時間がかかります。
工業製品の規格が一巡するのは、ライフサイクルの2倍程度の時間が必要です。
携帯電話のようなIT家電だとライフサイクルは36ヶ月程度ですから、大きく世代交代するまでは36ヶ月の2倍の6年程度がかかります。
自動車の場合、ライフサイクルが13年程度ですから、単純に2倍にしても26年程度はかかるでしょう。
それまでは、ガソリン車、ハイブリッド車、クリーンディーゼル車、燃料電池車、電気自動車等が混在した状態になるでしょう。
それらの比率は刻々と変化するはずです。
パワートレインが異なるだけで、車のプラットフォームとしては変わりませんから、車の開発が大きく変わるのでは無いでしょう。
新規に参入出来る程、小さなビジネスマーケットではありませんから。
巨大資本の世界です。
(sinsiadeepさんへ)