新古車(未使用車)が新車より15万円以上安ければ「買い」です。
どのくらい安いかは,車体によって変わります。
新車の見積もりも取ってみて,比較してみるとよろしいと思います。
まず,現在では,公正取引協会が「新古車」という呼称を禁止してます。
新車なのか中古車なのか分かりにくいですよね。
消費者を騙す表現なので,公的には使用できません。
代わって「未使用車」という言葉が使われています。
これはナンバーがついているので,登録されたクルマ=中古車 なのですが,実際に路上の走行はしていないクルマです。
シートにもビニールカバーが外されていない状態で, ぱっと見は新品と変わりません。
では,なぜ未使用車があるのかというと, ディーラーやメーカーが登録数を稼ぎたいからなのです。
例えば,毎年,年度末になるとスズキとダイハツの軽自動車の 未使用車が増えます。
この2社は,軽自動車ナンバーワンの座を競っているのです。
去年はスズキがナンバーワンで,一昨年はダイハツでした。
ウチこそが軽自動車ナンバーワン!というのは宣伝に使えるのです。
これは,車種でも同じで,売り上げナンバーワン!というのは, 格好の宣伝になるのです。
特に日本では,「このクルマは売れてます!」というのが セールストークの鉄則になっています。
また,ディーラーによっては,クルマの登録数によって メーカーからボーナスが支給されることがあります。
販売店同士でも競争をしているのです。
ノルマが課せられている店舗や営業担当は, やはり1台でも多く売れたという実績が欲しいのです。
よって,購入者が決まっていないのに, ディーラーや中古車販売店が自社登録してナンバーを付けます。
この時点で,中古車になってしまうのですが, 路上を走行していなければ,新車と変わりが無く, また,事情を知って未使用車を狙っている消費者もいるので, その車は後に「未使用車」として売れるわけです。
よって,人気車種程,未使用車になりやすいです。
ワゴンRも,スズキの人気車種ですので, 未使用車はたくさん出てくることが見込まれます。
ただし,注意もあります。
一旦登録してあるので,初回車検までの期間は まる3年ないことが多いです。
メーカーオプションも付けられず, エクステリアやインテリアカラーも現車通りです。
そのクルマが売り切れたら次は無いかもしれません。
そして,何より,新車と値段があまり変わらないことも 多いのです。
先ほども書きましたとおり,年度末は新車販売が盛んになります。
値引きも拡大する方向に有り,未使用車と新車の差が たいして無いことだって考えられます。
実際には,登録諸費用が,新車より未使用車の方が安く済むので, 総支払い価格は未使用車の方が安く済むのですが, その差が少なければ,車検までの期間が長い新車の方が お得感が大きいと思われます。
それと,軽自動車は,中古車人気も高く, 普通小型車よりも,中古車価格が高めになります。
軽自動車は,以外と中古車の旨味が少なかったりします。
つまり,中古車で良いと思ってクルマ探しをしていると, 走行3万キロの中古車と走行100キロの未使用車の価格が 15万円しか違わないことに気付きます。
さらに探していくと,その新車価格は, 未使用車の場合と15万円の違いだったりするのです。
この辺が難しいところなのです。
では,どれを選べば一番良いだろうと。
個人的には,軽自動車は新車がお得だと思っています。
中古車との価格差がそんなに無いですから。
でも,少しでも安く買いたい人には未使用車はお買い得です。
さらにもっとできるだけ安く済ませたいなら,中古車が一番です。
平成27年3月以前に登録された車体なら, 毎年支払う軽自動車税が7200円と, 新車や未使用車の10800円よりずっと安く済みます。
ただ,中古車は不具合が出やすいのも確かです。
少なくとも前所有者が,何らかの理由で手放したクルマです。
最終的には,自分の責任において決めなければなりませんね。
いろいろ調べてみるとクルマにも結構違いがあって, 自分の好みのクルマが見つかるかもしれません。
是非,素敵なパートナーを見つけて下さい。