まず二重国籍について。
認められるかどうかは国によって異なりますが、 移民の国アメリカは容認しています (政府が公式に支持はしていませんが) 通常、国籍は出生国、 もしくは両親どちらかの国籍、となります。
マチャドの場合はドミニカ共和国出身の両親の間に アメリカで生まれた為、「アメリカ出身」ですが、 ドミニカ国籍を名乗る権利もあります。
その上で本人、もしくは両親の方針として 二重国籍という事にしているのだと思います。
続いてWBCでの出場権利について。
WBCは多くの選手、国の参加を奨励する為、 国際大会としてはかなり緩めの出場権を設定しています。
その国の国籍を保持していればもちろんの事、 本人がその国生まれ、もしくは在留していれば代表となれます。
また両親のどちらかががその国の国籍、もしくは生まれであってもOK。
よってマチャドの場合はアメリカ代表でもドミニカ代表でもOK、 選択肢は本人にあります。
選んだ理由は自分のルーツだからでしょう。
仮に日本の両親から生まれた貴方が、 ただ父親の仕事の関係でアメリカで生まれ育ったとしましょう。
両親の親族や友人はみな日本にいます。
その場合、日本代表とアメリカ代表どちらを選ぶでしょうか。
結構難しい選択だと思います。
実際マチャドと同じ境遇にあったアレックス・ロドリゲスは 06年アメリカ代表としてプレーしています。
マチャドの場合はドミニカにより強い思いがあったのだと思います。
最後に同僚ジョーンズにホームランを阻まれた事に関する マチャドのコメントですが、直後の報道では見つかりませんでしたが、 オリオールズキャンプに合流した際のインタビューにありました。
「あれはこれまで彼(ジョーンズ)の見せた、もしくは自分がやられた中で ベストキャッチの一つだった。
信じられない。
しかし残念ながら 彼はやってのけた。
他の誰でもなく彼で良かった。
今日もTV観戦するつもりだ、やるべき事をやっている彼を応援するよ。
彼がこの全ての経験を楽しんでいる事は分かっている。
要するに皆が正しいやり方で自分自身、 そして国の為にプレーしている。
それがあそこでも起こった事だ。
」 (ボルティモアサン誌、要約)