長岡市消防局の救急車だとすれば、それは越境搬送です。
年末年始やGWなどの休日が続く場合、重症度が高かったり特殊な病気の場合には、地元の救急病院にその疾病を見ることが出来る医師がいない場合があります。
(特に地方都市は深刻) 例えば、当直している内科医師に脳梗塞の患者を診ろ、というのは無理な話であるわけで。
また、救急病院でも先に別の患者が運び込まれている場合、限られた人数の当直の医師や看護師がそちらへ対応中、他の患者を運び込まれても診ることが出来ません。
これらのような場合、どんな設備の整った大病院であっても、救急搬送が断わられる場合があります。
そういう場合に、管轄を越境して隣の県の病院へ行くことがあります。
高速道路を使えば、一般道での移動よりも短時間で遠くへ行けますから。
もう一つ、考えられる可能性として高いのは、新生児の場合。
産婦人科でお産で生まれた、が何らかの理由で新生児ICU(NICU)に入れる必要性が出来た。
が、これを持っている病院は全国でも少なく、かつ満床の場合には遠くまで行かなければならないことも。
高齢者の場合には、間に合いませんでしたゴメンナサイでまだ済む(程度の問題ね、それでいいとは言わない)のですが、新生児は裁判に発展するケースが多く、是が非でも命を救いに行きます。
といったような理由が考えられます。
救急車が越境すると、その間の1時間とか2時間がその消防署の車両が留守になります。
その間に別の搬送患者が発生した場合、運べません・・・となることから、消防隊員は越境を嫌います。