スバルの異変は2000年代中盤あたりからになります。
■ 2003年 4代目レガシィBL/BP系(2003年-2009年)発売 スバルのドル箱であるレガシィが3ナンバーになりましたが、このBP/BPレガシィはスバリストに大いに支持されました。
このBL/BPレガシィ開発段階では従来のスバルそのものでした。
しかし、発売後にスバル内に様々な異変が起きます。
■ 2005年 トヨタと資本・業務提携 スバルはそれまで日産系のメーカーでしたが、ここでトヨタの資本を受け入れトヨタ系列のメーカーとなります。
ここからスバリストから異論の出る様々な展開始まります。
軽自動車の撤退はこの資本提携の影響によるものです。
■ 2008年 WRC撤退 スバルが一番大切にしてきたモータースポーツであるWRCから撤退をしました。
WRCは欧州ではF1と並ぶ頂点のモータースポーツであり、インプレッサの欧州での神がかった存在も、WRCで培われたものです。
実は、このときスバルはすでに欧州戦略をとっくに捨てていて、よりビジネスとして合理的な米国マーケットを主軸に置くように戦略転換していました。
■ 2009年 5代目レガシィ BM/BR系(2009年-2014年)発売 多くのスバリストがスバルの異変を感じたのが5代目レガシィの登場の時です。
この5代目レガシィの開発は4年以上前に始まっており、アメリカに軸足を置いた車種としてレガシィの開発はスタートしていたのです。
今から7年前ですが、ここからスバルの大躍進が始まります。
アメリカに注力した戦略に成果が出始めたのです。
この段階で、スバルのツーリングワゴンはレヴォーグに引き継がれることが決まっており、MT廃止の方向性も決まっていました。
■ 2014年 レヴォーグ発売 5代目レガシィに足踏みしていた4代目BPレガシィユーザーは期待に胸膨らませていましたが、MTは登場しませんでした。
今後も登場しないことがわかっているレヴォーグにBPレガシィユーザーは未だに期待している状況です。
もはや米国に軸足を置き、アイサイトという最強の武器を手に入れたスバルはMTの開発をストップします。
趣味性のあるMTユーザーは今後はWRXが引き受けることい決定します。
しかしばがら、WRX STli は世界屈指の縦置エンジンのフルタイム4WDですから、スバルの名に恥じないものとなっています。
あれだけ崇められたランエボが撤退するぐらいですから、STi を残せるスバルの懐の深さにわたしは感謝いたします。
もしも近未来にMT最終モデルのSTiとなったら、わたしも購入したいと思います。
■ 本題 さて、質問者様の場合は、わたしはエコカー減税さえ気にしなければ、現行インプレッサ 1.6AWD MTへの乗り換えがベストと思います。
次の候補として価格が許せばCX-3 4WD MT、アクセラ1.5MTは3番目におすすめする車種です。
やはり4WDであることは非常に大きく、しかもインプレッサのMTは、なんとエンジン縦置きのセンターデフ式フルタイム4WDという贅沢な仕様です。
CX-3の4WDはエンジン横置のスタンバイ式4WDですからその差は大きいです。
もしも、質問者様にその気があれば、7月24日までがチャンスです。
乗ってみて現行インプレッサの4WD+MTは2代目インプレッサからの進化も大きく後悔はないと思います。
但し、4WD不要ということであればアクセラはかなり良い選択肢で、このあたり難しいご判断と思います。
わたし自身、スバルの4WDシステムに沢山助けられた経験があるため、北陸在住の質問者様においてはスバルの4WDシステムを推したくなる気持ちはあります。
ベースグレードの選択であればインプレッサの現行を推します。
これが最後のチャンスです。
しかし、WRX STi に移行できるのであればさらなる最新型を推します。
こんな感じが私の雑感です。