水素の単価と、供給場所(水素スタンド)の件数だけの問題でしょうね。
水素スタンドの問題で、それほど普及しないんじゃないかと思います。
現在のガソリンスタンドに併設できればいいのでしょうけど、高圧ガスを扱うわけで、設備も手続きも簡単には済まないかも。
ただ、工業的にはもっと小さいボンベで供給されていたと記憶しています。
(直径40cmくらい、長さ1mちょっとくらい) それで何台分が賄えるかわかりませんけど、扱いはもっと簡単になるはず。
街中で難題も補給で車が来る場所なら使えませんけど、郡部ならそれで十分かも。
そういう方法を使えば、かなり広がるでしょうね。
後は車自体の問題。
「水素自動車」と書かれていますけど、2種類考えられるのはご存知ですか? 一つは、トヨタが市販している「MIRAI」のような燃料電池車。
これは、燃料電池に水素を通して電気を起こさせ、モーターの力で走る車。
電気自動車のバッテリーが燃料電池に変わったようなもの。
電気自動車に比べると、航続距離が長くできること、エネルギーの補給が短時間で済むことが大きなメリット。
燃料電池の価格の高さが最大のデメリットでしょうね。
もう一つは、水素を直接燃やして走る車。
マツダが試作車を発表していましたし、BMWでも試作車を発表していたはず。
マツダは2種類作っていて、ロータリーエンジンを水素で回してそのまま走るもの、ロータリーエンジンを水素で回して発電してモーターで走るハイブリッド。
前者はガソリンと切り替えて走ることができるものだったはずです。
どちらも燃料電池車に比べると安く仕上がるとは思ったのですけど、実用化はしていないですね。
やはり、水素の供給で問題が大きいのかも。