一言で言えば、『廉価版』です。
そもそものモデルは《SH125i-Scoopy-》で、 こちらはHonda Italia Industriale S.p.A.製。
《Sh Mode》は、Honda Vietnam Co., Ltd.製です。
以前、ベトナムでは《SH125i-Scoopy-》が大人気となり、 輸入業者の販売台数が激増していた時期がありました。
(Air Blade/3299万ドンの3倍。
) ベトナムの場合、バイクの完成車の輸入関税は、 イタリアからの場合だと、90%かかるので、 輸入業者が本体価格を過少申告(アンダーインボイス)で輸入、 市場では、約8,000米ドルで出回っていたそうです。
これを正規輸入販売すると、 9,000米ドル以上はかかるとみられ、対抗できないことから、 Honda Vietnam Co., Ltd.は、 イタリアから完全組立生産(CKD)部品を輸入し、 ベトナム工場で組み立てることで対処。
同社が内製化を行わないCKD生産を行うのは、SHが初めてで、 デザインはベトナムの交通法規に合わせ、 イタリア製とは若干異なるものとなったわけです。
(ミラーなどが違う。
) んで、安く作れるようになったので、 グローバル・モデルとして「売ってしまおう!」と。
結局、日本では「鳴かず飛ばず」。
一度もモデルチェンジすることなく消えました。
(苦笑) 125iに対してリアサスがオミットされていたり、 後輪が16inch→14inchに変更されてしまったりなど… そもそもの良さがスポイルされてしまっては魅力半減。
日本ではベース車が並行輸入モノになる為、 完全なマーケティング・リサーチ不足で投入されたモデルですね。
但し、腐ってもSHシリーズの一端。
SHは、カブと並ぶホンダ二輪車の双璧の一つですので、 ハイホイールに食指が動くのででしたら、買うのもテでしょう。
でも、どうせなら、125iにしておきたいものですね。
ただ、この場合、部品にプロテクトがかかっている場合が多く、 維持・管理になれていないと相当に面倒になると思います。