本来はホイールやタイヤを交換してもステアリングセンターは狂わないのですが、組み合わせによって、前後バランスが変わりサイドスリップ(横滑り量)が変化する場合があります。
以下のようなケースですね。
■ 元々アライメントが狂っていた たまたまステアリングセンターが合っていたのでアライメントの狂いに気づいていなかった。
タイヤを交換したことで、4輪のグリップバランスが変わり、ステアリングセンターも変わってしまった。
■ インセットの違い 純正ホイールのインセットと、社外ホイールのインセットが大きく異なっていると、アライメントに影響を与えます。
インセットを小さくするとホイール全体が外側にツラ出しされますが、それにより、サスはテコの原理によって剛性が弱くなります。
実際にワダチにステアリングがとられやすくなったり、トルクステアが強くなったり、トーインが少し弱くなるなどの影響が出る場合があります。
こうなるとステアリングセンターが簡単に狂うことは想像しやすいと思います。
■ ブッシュのヘタり 片側のブッシュがヘタっていたりすると顕著ですね。
弱っているブッシュ類のせいで必要以上にサスアームを動いたりすると、タイヤ交換でグリップが変わっただけで左右の力関係が変わりステアリングセンターも狂います。
■ 輸入車右ハンドルの持病 これもあります。
元々左ハンドルだった車両を右ハンドルにした際、エンジンまで向きを変えることはしません。
なので4輪のウェイトを測ると右前輪のみ荷重が大きいことがあります。
純正ホイールでは、それでバランスするアライメントを組みますが、デリケートなバランスなので、少しでもスペックの違うホイールを履くと、アライメントの調整が必要になるという状態。
色々なケースがありますので、まずはタイヤが新しいうちにアライメントを診てもらった方がいいですね。
元の夏タイヤが偏摩耗していなければいいのですが!