匿名さん
晩秋の旅行や、晩春の旅行の盛衰について。
また、晩秋や晩春に長距離の家族旅行(主に小学生前後の子供を伴う)をする人は、今も昔も大勢いる(いた)のでしょうか? まず晩秋、つまり今の季節の長距離旅行について考えます。
よく紅葉の話題が報じられますが、その中には相当の遠隔地からの観光客も珍しくないようです。
少なくとも日本国内の各地の紅葉の話題は、海外(例えばカナダやフランスなど)の紅葉の話題と異なり、「実際に行ける事が決して非現実的ではない」事を前提に報じられる事が多いようです。
つまり、パリの街路樹の紅葉の話は「フランス人と在仏邦人」だけが味わえる特権を持つようなイメージで報じられるが、京都の紅葉の話は容易に京都に日帰り出来る関西圏の在住者の特権のようなイメージでは報じられず、日本人の大半が実際に見物できるかのように報じられる事が多いイメージです。
同様に、栃木県の日光の紅葉も、その観覧は同県在住者だけの特権ではなく、関東全域から容易に見られるようなイメージで報じられます。
つまり、10月末~11月末には、短距離の行楽だけではなく、長距離の旅行や泊りがけの旅行も珍しくない、と推測されます。
(短距離=片道50km前後の行楽(昼食だけその行楽先で食べる)なら、秋晴れの紅葉シーズンなら、祝日や週末には非常に盛んな事は理解できます。
問題は、それ以上の距離・時間の旅行の存在です。
) これが事実かどうかをまずお尋ねすると共に、次に、仮に事実なら、どのような境遇の方々がそのような旅行をしているのか、をお尋ねしたいと思います。
恐らくは、大人だけの個人・団体と思われます。
高齢者や専業主婦が主と思われますが、職業人の旅行も珍しくないかもしれません。
有給休暇の取得が推奨される例の多いご時勢です。
旅行日は週末に限らず、平日すら考えられます。
一方、この時期の家族単位(未成年者の子供と、その保護者という単位)での長距離旅行は少ないと思われます。
(子供が未就園児の場合は除きます。
ただし、そのような乳幼児自身に、旅行のメリットがあるのでしょうか?) これが間違いかどうかもお尋ねします。
この推論を述べる理由は、いうまでもありません。
子供にとって、この時期は、週末と祝日以外、学校(幼稚園児なら幼稚園)があるからです。
仮に、学校外での教育(塾・お稽古・スポーツクラブ等)を受けていないとしても、週末・祝日以外の日は旅行には使えません。
また、この期間は学齢期の子供にとっては日常生活の期間とみなす事が多い、遊ぶにしても日常生活圏とその周辺地域に限る事が多いと思います。
故に週末や祝日もそこに留まる事が多い(事を子供自身が望む)と推測されます。
別に授業の予習・復習をみっちりする等、家庭学習をしなければならないという意味ではなく、普段のクラスメイトと遊びたい、という意味です。
そして、その歴史的経緯も関心があります。
(職場・学校での)週休二日制導入以前はどうだったのか、紅葉等の見られる行楽地への行き先に新幹線や高速道路が開通する以前の時代はどうだったのか。
恐らく、皆無とは言わないまでも、時代を遡るほど、遠隔地で紅葉を見るような人は、稀だった、出張者や登山家や修学旅行生(とその引率者)等の特権だった、と推測されます。
時代を遡るほど、学校外での教育を高密度で受けていた子供は少なくなるでしょうが、親の(子供自身も)休みが少ない時代、かつ東海道筋以外(更に遡れば東海道筋すら)に高速交通機関の無かった時代には、それは非現実的だったと思います。
当時の価値観(後年ほど日常的にレジャーを行わなかった)や経済情勢(後年のデフレ傾向と異なり、インフレ傾向)も理由です。
同じ事が、新緑の季節である晩春(4月末~5月末)にもいえると思います。
大型連休の時期を含めて。
年度替りで多忙な職業人にとっては、貴重な行楽シーズンでしょうが、春休みを十分満喫した子供には余計な祝日であり、親に遠出される事を期待しない(少なくとも過去には期待しなかった)と思うのですが間違いでしょうか? 学校生活の余韻を楽しみたいのに無理やり遠出させられた、と思う子供も多い(多かった)と推測するのは間違いでしょうか? ちなみに今年のように憲法記念日が火曜日、こどもの日が木曜日の場合、現制度のように5月4日が祝日になった後の時代ですら3連休でしかありませんし、それ以前(1977年、1983年などがこの曜日配列)では、今年の11月の祝日の過ごし方と同様、日帰りの行楽しかできないと思います。
5月5日は端午の節句です。
近年では大型連休を盆暮れ並みに重んじる方々も多いようですが、端午の節句は日本では伝統的には(他の東アジア諸国と異なり)1年の3大行事とする程仰々しい存在ではありません。