ご丁寧なご対応いただき恐縮しております。
実は回答した後に、もう少々きちんと選出した車種について説明しておけばよかったとも思っておりました。
まず、最初に税金から補足します。
毎年自動車税を納めますが、以下のような区分になっています。
1.0L以下 29,500円 1.0L超1.5L以下 34,500円 1.5L超2.0L以下 39,500円 2.0L超2.5L以下 45,000円 (以下省略) 1.2Lも1.3Lも1.5Lも自動車税は同じ34,500円、1.6Lも1.8Lも2.0Lも自動車税は同じ39,500円です。
例えば、小型車では1.5Lが人気ありますが、それはこの税金区分の影響によります。
まずは大きいハイルーフミバン系から、選ぶにあたりもう少し詳細な情報を記載していきますね。
■ トヨタ ノア/ヴォクシー(75型・4WD) ・ハイルーフミニバン ・2.0L ・スライドドア ・5-8人乗り ・5/3ナンバー ・販売期間 2004~2010 ノアとヴォクシーは同じクルマですが、いずれも人気があるため中古車市場でも比較的高値です。
予算が100万円前後の4WDとなると、ひとつ前の75系から選ぶこととなりますが、それでも概ね走行距離10万キロ程度の個体から選ぶことになると思います。
75系は主にSi/S/G/X/YYという5つのグレードがあり、Si/S/Xは7人乗りと8人乗りが選べます。
Gは7人乗りのみ、YYは5人乗り専用となります。
SiとSは側面の装飾物の関係で5ナンバー枠(1.7m)を20mm(片側10mmずつ)超えるため、3ナンバーとなりますが自動車税は2.0Lの39,500円です。
7人乗りと8人乗りは、いずれも3列シートで、以下のようなフォーメーションです。
・7人乗り=1列目:2列目:3列目=2人:2人:3人 ・8人乗り=1列目:2列目:3列目=2人:3人:3人 ・5人乗り=1列目:2列目:3列目=2人:3人:なし 5人乗りのYYの4WDというのはほとんど売れていないので、実際には7人乗りか8人乗りいずれかから選ぶことになります。
3列目シートは7/8人乗り共通。
シートを跳ね上げれば荷室になります。
2列目は使い方によって利便性が分かれますね。
シートを全て倒してベットのようにするならば8人乗りの方がいいですが、普段3~4人しか乗らないのならば7人乗りは2列目がセパレートシートなので快適です。
以下、当時のトヨタノア70系のカタログになります。
http://cdn.toyota-catalog.jp/catalog/pdf/noah-1/noah-1_201004.pdf 競合は日産セレナ、ホンダステップワゴンになります。
■ 日産セレナ(C26型) ・ハイルーフミニバン ・2.0L ・スライドドア ・8人乗り ・5/3ナンバー ・販売期間 2010~2016 セレナの場合は旧型といっても、つい先日モデルチェンジして新型が出たばかりです。
このC26の4WDで100万円前後となると2010年式で10万キロ前後の走行距離の車種から選ぶことになります。
セレナは8人乗りのみとなっていますが、このC26型は運転席からの視界がよいため解放感があり運転しやすいと感じるかもしれません。
標準は5ナンバー枠のクルマなのですが「ハイウェイスター」というエアロパーツのついたグレードの横幅が35mm程度5ナンバー枠から出るため3ナンバーとなります。
これも排気量が2.0Lなので自動車税は39,500円のままです。
セレナC26のカタログは以下のURLよりご覧いただけます。
http://history.nissan.co.jp/SERENA/C26/1011/index.html ■ ホンダステップワゴン(RK系) ・ハイルーフミニバン ・2.0L ・スライドドア ・7-8人乗り ・5ナンバー ・販売期間 2009~2015 ステップワゴンも人気車なので、ひとつ前のRK系のモデルからの選択になりますが、やはり100万円前後の4WDとなると走行距離が10万キロ前後になります。
このような過走行車を選ぶ時にはシートや外観が綺麗なものを選ぶのが基本です。
概ね、綺麗に扱われてきたクルマは機関系も比例してよいケースが多いです。
ノアやヴォクシーと使い勝手も含めてあまり変わりませんが、内装等はノアやヴォクシー(75型)よりもほんの少し色気があると思います。
以下、RKステップワゴンのカタログになります。
http://www.honda.co.jp/auto-archive/stepwgn/normal/2012/ ノア、ヴォクシー、セレナ、ステップワゴンともどれを選んでも後悔はないと思いますが、実際に実車をご覧になって、デザインやシートアレンジ等を確かめるのがよいと思います。
また、ご自宅の近くにトヨタ、日産、ホンダのディーラーさんなどあれば、整備等どこが使いやすいのかもポイントになると思います。
■ トヨタ・アイシス ・ロールーフミニバン ・1.8L/2.0L ・スライドドア ・7人乗り ・販売期間 2004~現在 このクルマの最大の特徴は、助手席ドアとスライドドアを開くとその間に柱がないため、とてつもなく大きな開口部となることです。
またノア・ヴォクシー等に比べて全高が低いです。
基本は5ナンバーなのですが、一部グレードに装飾の関係で約10mm車幅を広げた3ナンバーモデルもあります。
また、ミニバンなのにあまり車高は高くなく、取り回しのよいクルマです。
この唯一無比のドア形状ゆえ、2004年から現在まで12年間も販売される長寿モデルです。
■ トヨタ・カローラ・ルミオン ・小型トールハッチ ・1.8L(1.5Lもあり) ・プル型ドア ・5人乗り ・4WDは1.8Lのみ ・3ナンバー ・販売期間 2007-2009 元々米国トヨタの若者向けチャンネル「サイオン」用のクルマを日本でも販売するために「カローラ・ルミオン」という名前をつけました。
3ナンバーなのはそのためですが、自動車税は1.8Lの区分(39,500円)です。
横幅は5ナンバー枠(1700mm)より6cm(片側3cm)オーバーする程度ですから、取り回しにあまり困ることはないと思います。
ドアはスライドドアではなく普通のドアで、小型のフィットやヴィッツを大きくした車体ですね。
ミニバンではないのですが、室内は十分にルーミーです。
■ トヨタ・シエンタ(P8型) ・小型ミニバン ・1.5L ・スライドドア ・7人乗り ・販売期間 2003-2015 1.5Lなのに広い室内空間を持ちます。
直接的なライバルはホンダフリード。
通常、このクラスは後輪の左右軸が繋がったサスペンションばかりですが、P8型の4WDはなんとコストの高い独立式サスペンションで、FFモデルより乗り心地良いです。
お買い得感あります。
P8型は2003年に登場しましたが、後継モデルが不人気だったので継続して2015年まで12年間も販売されたご長寿モデルです。
2011年からは角目ライトになりますので、丸目がお好みの場合は丸目最終の2010年モデルをおすすめします。
■ ホンダ フリード/フリードスパイク (GB4・4WD) ・小型ミニバン ・1.5L ・スライドドア ・6/7/8人乗り(スパイク5人乗り) ・販売期間 2008-2016 実質的にモビリオの後継車で、トヨタシエンタの競合車になります。
デザインが非常にユニークなため、それに魅かれてオーナーになる方もおりました。
つい数か月前まで新車で売られており、新型が出たもののデザインは平凡になり、この旧型のGB/GP系の方が飛んでいます。
8人乗りは発売当初しかなく、市場に多いのは6人乗りと7人乗りです。
スパイクは遊び用に5人乗りとしており、3列目シートがない分荷室を広くしてあります。
シエンタ同様に外観はコンパクトなのですが、室内が広くできているため、運転の取り回しが良いのに室内の広さも実現しています。
■ スズキ ソリオ(MA15S型) ・小型ミニバン ・1.2L ・スライドドア ・5人乗り ・販売期間 2011-2015 今回登場する車両の中では最も小型なのですが、立派なミニバンでこのクラス唯一の存在を独占していました。
まもなくトヨタからソリオの競合車種(タンク/ルーミー)が登場する予定です。
この15S型はソリオの3代目にあたりますが、ご覧いただくとわかるのですが非常に広いです。
三菱からデリカD2というクルマが出ていますがOEM車で同じものです。
4WD仕様の燃費もよい(約20km/L)です。
デザインお気に召すかどうかわかりませんが、チェックしてみてください。
かいつまんでご説明いたしましたが、より突っ込んでご質問あればお問い合わせください。