どうして青い方が熱いか? 一つ目のキーワードは「完全燃焼」または「不完全燃焼」です。
ガスコンロの場合、構造的に十分な空気(酸素)を供給できるような仕組みになっているので、ガスを「完全燃焼」させることができます。
このため炎も高温になり、青っぽい色になります。
でも、添付画像のように、コンロに不具合があったり、閉め切った部屋で何時間もコンロを使い続けると、必要な酸素が足りなくなり、例えガスコンロであっても「不完全燃焼」を起こしてしまいます。
そうすると炎はオレンジ色っぽくなってしまいます。
「不完全燃焼」は大量のすす(黒煙)や一酸化炭素が生じますので、大変危険です。
ココまでくるとおわかりだと思いますが、焚き火にせよ、火事にせよ、あのオレンジ色の炎は「不完全燃焼」の状態なわけです。
ですから、決して家の中で焚き火をやってはいけません。
一酸化炭素中毒になってしまいます。
焚き火の炎が青くなれないもう一つの理由(キーワード)は薪の含水率だと思います。
一般的に生木には50%くらいの水分が含まれています。
それを何ヶ月もかけて自然乾燥させると、外気と同じくらいの含水率(20%以下)になります。
でも例え20%以下でも水分が含まれているわけですから、薪を燃やすとその水分を蒸発(気化)させるためにエネルギー(熱)を費やさなければなりません。
この薪に含まれた水分も、焚き火の炎が高温になれない理由の一つだと思います。
というわけで、完全燃焼している青い炎の方が、不完全燃焼のオレンジ色の炎よりも熱いんだと思います。
まっ、どっかこっか間違っているかもしれませんが、たぶん、こんな感じだと思います。