まず今年のルマンに関して、接触は夜のユノディエールでLMP2車両のスリップに入ろうとする時、そのLMP2車両が前のGTE-Amaを抜いたまではよかったのですが、抜かれたGTE車両が可夢偉の#6に気づかずにヒットしてきたとのこと。
最高速の出るストレート区間なので下手に交わそうとすれば大クラッシュにもなり兼ねずエアロを損傷したとはいえ接触で済んだのはラッキーだったとも言えます。
その後のスピンに関しては、接触でダウンフォースが落ちている中、猛烈に追い上げ前のポルシェが見えるところまで来ていただけにプッシュしすぎてしまったのでしょうね。
これに関しては可夢偉のミスだと思います。
24時間の耐久レースなので落とし穴にハマることなく走り続けなければなりません。
とはいえLMP1参戦1年目ということを考慮したら走りに関してはまずまずだし、今回の件を教訓にして経験を積んでほしいところではあります。
ですがもし同じ事を何度もやればラピエールと同じ運命を辿ることになるでしょう。
現在ELMSで修行中の平川が日本人トヨタドライバーとして後に控えているだけに、可夢偉といえどそう安泰ではないと思います。
最後に国内レースについて、スーパーフォーミュラでの成績は振るいませんね。
ただし可夢偉を擁護するわけじゃありませんが、彼の責任というより明らかにチームに問題があると思います。
今シーズンだけでホイール外れ、ブレーキトラブル、無線トラブル、ステアリングトラブルなどなどトラブルのオンパレードですからね。
さらにピット作業もタイヤ交換に手間取ることが非常に多く、セットアップもなかなか決まらない、さらにスタートに関してもクラッチシステムの調整や交換など試行錯誤しているようですが結果に現れません。
チームルマンというと名門ですし、数年前にはロイック・デュバルでチャンピオンも獲ったチームですが、残念ながら今はその面影はないですね。
どうしても同じWECを戦う一貴やアンドレと比べがちですが、彼らはTOM'Sで実績を考えても同等とは言えない条件ですし、現状で比べるのは酷かと思います。
話をまとめますと、今は色んな面でペイシェントが必要な時期なのかもしれませんね。
決して遅いドライバーではありませんし、アグレッシブなスタイルで個性的なので見ていてワクワクする選手の1人だと思います。
SFに関しては今はチーム共々暗闇の中でもがいている状態だと思いますが、早くデイライトを見つけて欲しいと願っています。