ヨーロッパで無視される貧乏、あるいは中堅チームについて。 欧州サッカー連盟(UEFA)では近年は金満チームがかなり優遇されており、中堅貧乏なチームは容赦なく完全に切り捨てられている。 1994年のベルギーのサッカー選手のオランダリーグでの待遇をめぐるボスマン判決以降、「EU(それともヨーロッパ?)圏内の選手だったら、何人チームに在籍をしてもいい」という決定により、金満チームは大金をばらまいてヨーロッパの有名選手を買いあさるようになった。外人枠の3人を南米、アフリカ人選手に使うこと、あるいは2重国籍制度を使って南米、アフリカの選手にヨーロッパ国籍を持たせることで、金満チームはオールスター選手のチームになった。 2000年頃のバルセロナはオランダ代表と見間違えるほどオランダ人の選手が多く、アーセナル、インテルなども主力選手が外人選手だけのチームとなった。この一方、スター選手をお金で引き抜かれた中小国リーグの古豪チームには悲惨な結果となった。かつてはヨーロッパ・チャンピオンズリーグの前身のヨーロッパ・チャンピオンズカップを制覇して、南米王者との世界一決定戦のトヨタカップを戦うために来日したことがある、ステアウア・ブカレスト、レッドスター・ベオグラードなどは今は慢性の赤字状態で奇跡的に大きなスポンサーがつかなければ破産する寸前にあるという。 同じように東欧の古豪のレギア・ワルシャワ、スパルタク・プラハなども国のリーグで王者になってもCLの予選から出ないといけないため、結局、CLの本戦に出ることなくヨーロッパリーグに回ることが続いている。下の動画はレギア・ワルシャワのサポーター全員で「UEFAにとってはサッカーは重要ではなく、お金が重要なのだ」とサポーター全員で抗議している様子。 https://youtu.be/jv6pNQeFjyg 下の写真は2012年ユーロでも使われたポーランドの首都ワルシャワにあるワルシャワ国立競技場。ワルシャワ市中心部から近くてアクセスも良い。一応、ワルシャワ市に本拠地があるレギア・ワルシャワ、ポロニア・ワルシャワの試合で使われることもあるが、あまりにも大きすぎて収容人員が多すぎるため、サッカーのポーランドリーグで使われることは少ない。せっかく最高のスタジアムを造ったのにサッカーの試合であまり使われていないのは僕の住む宮城県にある「宮城スタジアム」と全く同じだ。宮城スタジアムをよく知らない人は、サッカーワールドカップ日韓大会の時に日本代表がトルコ代表に負けたスタジアムと言えば簡単にわかるだろう。(苦笑) そこで、今、ヨーロッパでもよく言われているのが、チャンピオンズリーグへの金持ちビッグリーグからの参加数を少し減らして、その分をポーランド、チェコ、セルビアなどの中堅サッカー国の王者チームにあげるというプランだ。こうしないと、ヨーロッパの中堅国のリーグはますます夢がなくなって西ヨーロッパの金満リーグばかりが栄えてしまう。 ヨーロッパの中堅リーグをチャンピオンズリーグに参加させるというプランについて、金がない国のリーグは切り捨てられても仕方がないと思いますか?