匿名さん
元中日の佐野卓郎選手を知ってますか? 1963年 ノンプロ日鉱日立の主力打者佐野卓郎遊撃手(21)=享栄商出身、右投げ右打ち、身長174㌢、体重70㌔=は、プロ野球の各球団から入団を誘われていたが、このほど中日ドラゴンズ入りが決定的になった。
同選手は近日中に会社へ退社願いを出すことになっている。
なおノンプロ選手がプロにはいった場合の研修期間は開幕の日から五十試合である。
同選手は三十五年享栄商を卒業と同時に日鉱日立に入社。
高校時代から攻、守、走と三拍子そろった好内野手と定評があったが、とくに打撃力がすぐれ、本塁打も数本放っている。
ノンプロに進んでからは、三十五年は春、三十六、七年は夏の都市対抗大会に出場、つねにチームの中心打者として活躍してきた。
プロ野球からは、高校のとき南海から誘われ、その後国鉄、大毎、阪神なども入団を交渉していた。
なかでも国鉄がいちばん熱心だったが、昨年末になって中日が強力に入団交渉に乗り出し、同選手も少年時代から地元ドラゴンズと話が進んだ。
名古屋市中区正木町の家庭には両親が段ボール業を営んでおり、三人兄弟。
佐野選手の話 高校のとき南海から話がありましたが、当時はプロでやれる自信がなかったので、ノンプロを選びました。
ノンプロで三年間プレーして、自分でもやれる自信がついたから、熱心に誘っていただいたドラゴンズにはいる決心をしたわけです。
新井享栄商監督の話 三年前南海から話があったときに本人から相談を受けたが、あのときはノンプロで二、三年腕を磨いてからの方がいいのではないかと答えておいた。
二年生から遊撃をやらせたが、フット・ワークはいいし、リストも強い。
性格は負けずぎらいだが、ふだんはおとなしい。
勉強次第ではプロでも相当活躍できるのではないか。
高田代表の話 河野君とよく似たタイプの好選手ときいている。
研修期間はあるが戦力のプラスになることはまちがいないだろう。