問題無い。
タンクやシートカウルは出来たら1000番程度で研ぐのを、お勧めするよ。
艶が残っている部分はまだしも、艶が無くなった部分は…厳密に言えば塗装面が劣化して顕微鏡レベルで言えば…粉っぽくなっているんだ。
やっぱりその劣化した粉っぽい部分は削り落としたほうが良い。
カーティングシートが純正のクリア塗装の下に入ったもので無く、ドライヤーの熱で温めながら、剥がせてしまうものなら研ぐ訳には行かない(色が剥げてしまうから) カッティングシートは上からマスキングテープで養生して、タンクを水ペーパーで研ぐ時に、カッティングシートの端のほうがペーパー掛けで色剥げしないように気をつけよう。
シートの際の部分は、水ペーパーを折って親指と人差し指に挟んで指先で根気よく、際々まで研ぐ。
水ペーパーを使用時、バケツの中に食器洗剤を適度に入れて擦れば、滑りが良くなって削りカスがペーパーの目に詰まらないので、研ぎがはかどるし…塗装に大敵の油分もついでに落としてくれるから一石二鳥だよ。
後のシリコンオフやパーツクリーナーで油分を除く為の処理が必要が無いほどだ。
準備が出来たらカッティングシートのマスキングを剥がし、シートの表面もスポンジに付けた洗剤で洗っておこう。
クリアーを塗る前は、対象が完全に乾燥したのを確認して、クリアーの塗装はパラ拭き(捨て吹きとか砂吹きともいう)で行こう。
塗った直後に塗装面が濡れたように見えてはダメだ。
ガンが近すぎるか塗料を吹き過ぎだ。
それでは多少でも油分が残っていた個所は、はじいてしまうし…垂れる原因になる。
ガンは一カ所に塗料が吹き当らないよう、左右に振りながら満遍なく(そうすれば塗料がドンと一部分に付着しないから垂れる失敗が無い) ガンを対象から離して…全体にフワーと、殆ど塗料が着いていないと思えるほど…。
それで5分間、間を置く。
同じように2回目、3回目も捨て吹きで、次はクリアーが乗っていない部分を補てんするように塗り重ねる。
先に薄く、薄く塗料を乗せると 薄いぶん、早く乾燥する。
早く乾燥するから…さらにその上から塗る塗料が垂れなくなる。
乾燥とは言っても生乾き状態だから…その上からだと、最終段階で塗料を多めに吹き付けた場合も垂れが発生しにくくなる。
生乾きの塗料がいわば密着剤のような役割を果たしてくれる(これ無しで、最初に乾いた表面にいきなり濡れたように見えるほど塗料を吹くとクリアーはアッと言う間に垂れてしまう) 上記を繰り返し全体にクリアーが残す所無く乗った…と思えたら(この段階ではクリアー独特の艶はまだ出ていなくても良い)やっぱり5分程度の合間を置いて…最終段階では、それ以前よりもガンを近づけてガンを振りながら吹く。
そうすれば塗った直後に塗れたように見える。
それで全体が濡れたように見えるように塗って行く。
この時はとても塗料が垂れやすいから、それを頭に入れ…とにかく一カ所にとどまらないように気を付け、こっちを塗ったら…次はあっちを塗るという方法で、最後は全体的に面が濡れたように見えれば完了だ。
きっと仕上がりは「やって良かった」と思える筈だよ。