匿名さん
元西鉄の米山哲夫選手を知ってますか? 1970年 西鉄ライオンズの渡辺スカウトは、十四日午後六時ドラフト会議で五位に指名した東芝の米山哲夫内野手(21)=168㌢、63㌔、右投げ右打ち=を横浜市中区初音町一丁目二番地の自宅にたずね、父親真一さん(54)にドラフト指名のあいさつをした。
米山選手もまじえて、この日が初めての顔合わせだっただけに、渡辺スカウトは指名したいきさつと、西鉄のチーム事情を説明したていどにとどまり、十九日以降に本格的交渉をはじめることになった。
米山選手は、日立の補強選手として産別大会にも出場したが「巨人の黒江のようなタイプのファイトマンで、馬力もあり、右左に打ち分けるうまいバッティングをする」(渡辺スカウトの話)好選手。
横浜高校では、ことし西鉄に入団した山本投手の二年先輩だった。
米山選手自身「プロでやってみたい」希望を持っており、父親真一さんも「好きな野球をやりたいというのだから、反対する理由はない」と好意的。
なお渡辺スカウトは同日朝、東京・数寄屋橋の東芝商事に、東芝野球部の春原監督をたずねてあいさつをしたが、同監督も「本人がプロ入りしたいといえば、とめるわけにはいかないだろう」といっており、プロ入りの障害となるようなことは見当らず、条件さえ折り合えば小松選手=元河合楽器=に続いて西鉄入団は間違いなさそうである。
米山選手の話 プロ野球は野球界の最高のものなので、やれるものならやってみたいという気持はある。
プロ野球は近鉄の飯田さんやロッテの平岡さんが高校の先輩なので、近鉄やロッテの試合は何度か見た。
西鉄に指名されたときはうれしかった。
父親真一さんの話 小学校一年のときから野球をやっているし、西鉄に指名された以上、プロで一生懸命やりたいという気持を持っているようなので、やりたいことをやれといっておいた。
別に反対する理由はなにもない。