質問内容を見るかぎり、質問者の方はきちんと分析出来ている方だと思います。それを踏まえた上でお話しします。富沢やシモンチェリの事故は逆を言えば昔はあまり起こらなかった現象です。昔だって接触事故は沢山ありましたが、そのほとんどがコーナリング手前かコーナリング中に起こる出来事でした。そこで転倒してもコースアウトするので後続に追突される事はほとんどありません。万が一ぶつかっても前を走って転けたライダーと後ろから追突するバイクとのスピード差が少ないので大事には至りません。ところが富沢やシモンチェリの事故はコーナー立ち上がりで転倒して、車間距離が十分あった後続バイクに追突されたので大惨事となりました。 これは近年ヘルマンティルケに代表されるサーキットの安全対策の弊害だと思います。今のサーキットはウォールへの激突を避けるために、エスケープゾーンを広くしてなおかつグラベルをアスファルト舗装にしています。そしてコースとエスケープゾーンを区別するために縁石を置くようになりました。ライダーは縁石を使ってコーナリングするケースが増えたのです。そしてコース幅も広いという点も忘れてはいけません。その結果、高速でコーナリングが出来る場面が多くなりました。その立ち上がりで転けてしまうと後ろのライダーは車間距離があっても避けきれないのです。 別にティルケがデザインしたサーキットが悪いとは言いません。F1で17年もドライバーが死んでないのは彼の功績です。しかし、2輪と4輪では安全対策が違います。その事をMOTOGPの運営側が全く理解していません。だからこのままだと同じ事故は繰り返されるでしょう。解決策は簡単な話です。高速コーナーで立ち上がりで転びやすそうなセクションを改修するだけです。そのようなセクションは沢山ありますが、無理にサーキットを全面改修しなくてもいいです。F1とMOTOGP両方をやっているバルセロナみたいに通過するコーナーを分ければ済む話ですから。 ちなみにアクセルポンスは脳震盪を起こしただけで、命に別状はないそうです。