まずは各純正ホイールのスペックのご確認から・・・ (A) Z33 AF:18×8.0J+30(225/45R18) AR:18×8.5J+33(245/45R18) (B) Z34 ベース車 BF:18×8.0J+43(225/50R18) BR:18×9.0J+15(245/45R18) (C) Z34 Version ST CF:19×9.0J+47(245/40R19) CR:19×10.0J+30(275/35R19 ) (D) Z34 NISMO DF:19×9.5J+40(245/40R19) DR:19×10.5J+23(285/35R19) ■ ツライチまでの寸法 Z33の場合、ノーマル車高では純正を基準に・・・ 前:15mm前後 後:20mm前後 ・・・のツラ出しで車検対応のツライチに近い状態になります。
ローダウンして爪折りした場合は純正を基準に・・・ 前:40mm前後 後:45mm前後 ・・・のツラ出しが限界付近です。
■ 各純正ホイールのツラ出し 上記のツライチ寸法をご参考に、各純正ホイールのツラ出し寸法をご覧ください。
カッコ内がZ33純正を基準にしたツラ出し寸法です。
例えば、BF(Z34ベース車のフロント)の場合、Z33の純正に比べて13mmツラが引っ込むという意味です。
<フロント> AF:18×8.0J+30(±0mm) →225/45R18 BF:18×8.0J+43(-13mm) →225/50R18 CF:19×9.0J+47(-4.3mm) →245/40R19 DF:19×9.5J+40(+9.05mm) →245/40R19 <リ ア> AR:18×8.5J+33(±0mm) →245/45R18 BR:18×9.0J+15(+24.35mm) →245/45R18 CR:19×10.0J+30(+22.05mm) →275/35R19 DR:19×10.5J+23(+35.4mm) →285/35R19 上記より、Z33にZ34のホイールをそのまま履かせると、フロントが引っ込みすぎます。
フロントに関しては、一番ツラ出しできているNISMOのホイールでも、ツライチにはなりません。
リアに関しては、BRとCRはノーマル車高ではツラツラでいい感じか、もしやハミ出すかもしれません。
というのはツライチ付近は個体やタイヤサイズや銘柄によってツライチ度合が微妙に変わるのです。
DRに関してはローダウンしないとハミ出します。
■ 問題はフロントホイール ツラ出しの基本は、インセットをあまり変えずにリム幅を拡大する方法です。
純正インセットを基準にサスペンションが設計されているからです。
特にフロントは純正インセットから10mm以内の変更に留めておくのがよい(キングピンオフセットの関係)です。
しかしZ34のホイールを履いてフロントをツラ出しするには、フロントにはスペーサーを使用するしかありません。
スペーサーの諸処の問題は後述しますが、まずは、純正より15mmツラ出しすることを想定した場合のスペーサーの厚みを以下に記します。
カッコ内はZ33を基準にしたツラ出し寸法です。
フロントはDFを除いては分厚いスペーサーを要します。
<フロント+スペーサー> AF:18×8.0J+30 →15mmスペーサーで8.0J+15(+15mm) BF:18×8.0J+43 →30mmスペーサーで8.0J+13(+17mm) CF:19×9.0J+47 →20mmスペーサーで9.0J+16(+15.7mm) DF:19×9.5J+40 →5mmスペーサーで9.5J+14(+14.05mm) ※)実際にはノーマル車高でも15mmよりも分厚いスペーサーで車検対応になる可能性もあります。
■ スペーサーの問題点 スペーサーには、ご存じ「挟込スペーサー」と「ワイドトレッドスペーサー」(以下「ワイトレ」)があります。
挟込スペーサーはポン付できるのは5mmまでで、それ以上の厚みになるとナットの噛みしろだけでなく、センターハブの噛みしろも不足してしまいます。
ナットはロングボルトに打ち替えれば大丈夫ですが、センターハブはそうはいきません。
センターハブは高さが10mm程度しかないので、例えば10mmのスペーサーを入れると飲み込まれてハブなしの危険な状態になってしまいます。
なので、10mm前後のスペーサーは非常に難しい部類です。
なので、市販のスペーサーは5mmの挟込スペーサーの次の厚みは一気に15mm厚のワイトレというのが一般的です。
ここでハブなしの危険性について触れておきます。
日産の車体側のセンターハブ径は66.0mmの凸、純正ホイール裏のハブ穴内径は66.1mmの凹という精度で設計されています。
この凸凹が噛み合うことでホイールセンターを合わせるだけでなく、路面の衝撃からハブボルトの折損を防ぐストッパーとなります。
社外ホイールのハブ穴は大きくブカブカで噛み合わないので、ハブリングを入れて隙間を埋める必要があります。
また、スペーサーを入れてセンターハブが噛み合うのはスペーサー5mm厚までと思ってください。
センターハブが噛み合わなくなるのは非常に危険なことです。
社外ホイールであれば対策できるのですが、純正ホイールの場合は「センターハブ延長加工」という特殊な加工が必要になります。
もしも、この加工が必要になりましたら、お問い合わせいただければ回答いたします。
基、質問者様がZ34のホイールを履かせるならば、分厚いスペーサーを要するので、ワイトレになる可能性が高いですね。
■ ワイドトレッドスペーサー ワイトレについては、いくつか留意点があります。
<ボルト逃げ> ボルト逃げとは、ホイール裏のボルト穴とボルト穴の間にある凹みです。
このボルト逃げがないと、ワイトレが使えない場合があります。
ハブボルトはハブ面より約25mm突き出しています。
仮に15mm厚のワイトレを装着したら、ワイトレの表面より約10mmハブボルトが突き出すことになります。
従って、ボルト逃げがあっても、その深さが10mm以上ないと装着不可能ということです。
ボルト逃げがない場合は、ワイトレの厚みが25mm以上必要になります。
ハブボルトが27mm以上の場合もあるので、装着前に実測が必要です。
<剛性不足> 車体のハブは鋼鉄製で、その頑強な台座で支えられたハブボルトでホイールを固定します。
一方、ワイトレは鍛造とはいえアルミ合金系の素材で作られています。
その柔らかい台座から生えたハブボルトでホイールを固定します。
従って、どうしてもホイールを固定するハブボルトの付け根部分の剛性が弱いのです。
ワイトレのボルトが折損する事例は多いのはそのためです。
高額なスポーツ車両でもハブは鋼鉄製です。
それだけの剛性が必要ということです。
なのでワイトレの説明書にも「公道使用不可」のような文言が書かれています。
<サスペンションジオメトリ> 先程、インセットは純正ホイールより10mm以内の変更に留めるのがよい旨書きましたが、ワイトレは15mm以上なので大幅にインセットが狂ってしまう問題があります。
インセットを極端に小さくすると車両への負担が重たくブレーキ性能も低下します。
このことはあまり知る人が少なく、皆さんやりたい放題という実態だったりします。
しかし、質問者様の場合は、純正よりも大きなインセットのホイールを装着するため、この問題点は小さいと思います。
従って、剛性の問題を除けば、質問者様の場合はワイトレは選択のひとつかもしれません。
<もしもワイトレ使うならば・・・> もしも、ワイトレを使うのであれば、必ず日産用のハブ一体型ワイトレにしてください。
センターハブ径が66mm、ボルトがM12×P1.25のものです。
ハブなしワイトレ+ワイトレ用ハブリングという組み合わせもありますが、剛性確保のためハブ一体型にしてください。
フロントはハブ付であれば路面の衝撃からは耐性を持ちますが、急ブレーキの時は前輪のハブボルトだけで路面とブレーキの圧力を支えます。
なので、できれば炭素鋼材(剛性3倍)のワイトレが理想なのですが、やや重たく、業者さんにワンオフでオーダーしないと手に入りません。
ワイトレはこうした剛性不安があるので、できれば社外ホイールを選ぶことをお勧めします。
<炭素鋼のワイトレ製作業者例> http://www.jy-club.net/html/wheeladapter/index.html ■ 専用ナットを用意 それから、Z33とZ34ではナットが異なります。
Z33はテーパーナット。
Z34は平面座ナットです。
テーパーナットは汎用品ですが、Z34の平面座ナットは専用と思っていただいていいです。
なので、Z34のホイールと合わせてZ34の純正ナットをご用意ください。
無理やりZ33のテーパーナットで固定すると、走行中緩んでホイールが脱落する恐れがあります。
長くなり失礼いたしました。
車検でフェンダーからハミ出してはいけない範囲の図を添付しておきますのでご参照ください。
平らな所に停めて、紐とおもりで計測します。
はみ出してしまったらローダウンするか、片側10mm、両側計20mmまではオーバーフェンダーが認められているので、フェンダーモール貼り付けければ大丈夫です。
その他ご不明な点があれば追加でご質問ください。