記事は10年落ち程度の中古車を題材としたもののようですね。
確かに車両価格は安いですが、維持費が安いというのはあまりにも楽観的過ぎます。
そもそも、設計時点で想定している各部品の耐久性が日本車メーカーに比べて低く、日本車のように乗りっぱなしでも故障が出ないようには設計されていないので、ドイツ車メーカーの見解は「これが設計上の仕様です」ということになります。
車は消耗品なので、壊れるのは当たり前、壊れたら修理すれば良い、という考え方ですから、出発点が日本のメーカーとは違います。
それならば、整備性を良くして工賃が安く済むような配慮があるかと言えば、それもありません。
日本車の方がずっと整備は楽で工賃も割安です。
車検整備なしとありますが、7年目以降の車検を正規ディーラーに出せば、諸費用以外に1回あたり20万円から30万円の費用はかかると見ておいた方が良いです。
よく、知恵袋で故障頻度は日本車と変わらないと言ってる人がいますが、それが客観的事実に反していることの状況証拠を示しましょう。
↓を見てください。
リクルートが中古車向けにやっているカーセンサーアフター保証の料金表です。
http://www.carsensor.net/trust/hosyo_price/hosyo04.html 例えば、7年経過未満、2,000㏄以下、走行7万キロ以下の輸入車に2年保証を付ける場合の保証料は\291,060とありますが、同じ条件で国産車であれば保証料はほぼ4分の1の\69,120 で済みます。
しかも、輸入車だと、保証を受けてもらえるのは走行7万kmまでで、あなたが買おうとしている年式では、そもそも保証を受けてもらえるかどうかわかりません。
保証を受けてもらえなければ、故障しても自腹で修理となります。
日本で最もたくさん出回っている輸入中古車はドイツ車ですから、この料率格差はドイツ車の故障期待値を反映しています。
もし本当に「故障率は日本車と差異がない」のであれば、この保証料の格差を説明することは出来ません。
部品価格が高いからだ、と言うかも知れませんが、この保証は保証期間中の修理費の上限額を80万円に設定していますので、それだけでは説明できません。
やはり、故障の頻度が高いことが保証料に反映されていると考えるべきでしょう。