これはすごいお話かもしれません! 戦前の車、特にドイツとイタリアの車は敗戦後に戦勝国であるロシアやアメリカに渡り、その後行方不明になったものが多くあります。
戦後数十年の間に納屋にしまいこまれたり、改造されて工作機械になったり、地面に埋められたりしたものがたまたまその後発掘されて大発見になることがあります。
少ない例ですが、地面に埋められて錆だらけとなり、原型をとどめず今にも崩れ落ちそうなゴミ同然の車が、これまで現存しないとされていた車の再発見であることがわかり、そのままの状態で1億円以上で落札された例があります。
他にも、不動状態ではあるものの新車当時の状態を保ったままのブガッティが倉庫で数十年ぶりに発見され、3~4億円で落札されたこともあります。
本件の車はよく調べてみる価値があります。
可能性のあるのはブガッティ、ベントレー以外にメルセデスやアルファロメオもありえるかもしれません。
ドイツからもってきたといっても、ドイツにあったイタリア車をもってきたのかもしれませんので、どこで製造されたかはこれだけではわかりません。
ただ、出自を考慮すると相当な価値のある車である可能性があります。
写真かできればシャシーナンバー(製造番号)があればある程度鑑定可能です。
個人的な興味でも是非見せて頂きたいものです。
どんな車にせよ、その車の出自を調べて再生し、その車にまつわるエピソードとともに大切に受け継いでいって頂きたいです。