打球感については、それを表現するには2つの要素があります。
1つは振動数が高い=硬いとする場合。
もう1つはシナリが大きい=柔らかいとする場合です。
振動数はラケット表面の細かな振動のこと、シナリはうちわのように曲がる動きです。
メーカーが表示している打球感はそういった点をふまえて、感覚的につけられていると思います。
ただ、使用者が2つの要素のうちどちらかだけを感じて判断していると、メーカーが表示する打球感とのズレを感じてしまうだろうと思います。
質問文にある「バックに強打された際に手にあまり感覚が来なくレジーブできるラケット」は、シナリが弱く、振動数が高いものなので、打球感はハードと表現されます。
「こちらからドライブした際にボールをしっかり打っている感覚が手に伝わるラケット」は、シナリが大きく、振動数が低いので、打球感はソフトです。
中には、表板や添え心材が硬いが、板厚が薄いためシナリが大きいタイプのラケットがあります。
この場合の打球感はメーカーと使用者の間の感覚のズレは大きくなると思います。
ですので、打球感がソフトかハードかという点だけはなく、板厚がどのくらいかというのも見て想像で実際の打球感を補う必要があります。
また、ブレード長が長いとシナリが大きくなるため柔らかく感じられます。
私はいろいろとラケットを試しましたが、スティガ、ニッタク、バタフライの表示はかなりあっていると思います。
ちなみに、スピードについては、おそらく1メートルかそのくらいの高さから球を落としてどのくらいの高さまで弾むかということで位置づけていると思います。
これは、ツッツキやサーブをしたときの球離れの早さを表していることになると思います。
なので、インナーカーボンラケットは、強打したときに衝撃がカーボン層にまで伝わるため、スピードは少し違ってくるだろうと思います。
つまり、木材ラケットが位置しているスピードとインナーカーボンラケットが位置している間の距離よりももう少し離れて、スピードがある位置になるはずということです。
前はバタフライは実打によって位置を決めていましたが、ユーザーが理解しにくいという意見があったようで、今は上に書いた計測方法になっています。