軽自動車は日本だけの規格ですね。
一方,欧州にもマイクロカーというのは存在していて, 例えば,フランスではクワドリシクル(4輪自転車)と言って, ガソリンで50cc,ディーゼルで400ccまで無免許で乗れます。
日本の原チャリみたいな感じですね。
スマートは,当初時計メーカーのスウォッチが, 自動車産業に進出しようとしてまずVWに話しかけ, その後まだ小型車がなかったダイムラー社と提携することで 実現したマイクロカーでした。
その後,スウォッチが撤退してしまって, ダイムラーの完全子会社となり, 現在では,フランスルノーと提携して 車を作っています。
それが今のメルセデス・スマートです。
軽自動車規格 ・全長 3,400mm(3.40m)以下 ・全幅 1,480mm(1.48m)以下 ・全高 2,000mm(2.00m)以下 ・排気量 660cc以下 ・定員 4名以下 ・貨物積載量 350kg以下 スマートフォーツー ・全長 2,755 mm ・全幅 1,665 mm ・全高 1,545 mm ・排気量 998 cc ・定員 2名 現在最も小さいフォーツーでも 車幅と排気量が軽自動車規格より大きく, 軽自動車登録はできません。
尚,2001年に発売されたスマートK/フォーツーKは, 排気量は598ccと軽自動車規格内だったため, タイヤサイズ、フェンダーを変更し, 1515mmだった全幅を日本の軽自動車規格に合わせた 1470mmとしたモデルにしたため, 軽自動車登録され,黄色ナンバーとなりました。
さすがに,軽自動車は税制免除など利点も多いですが, わざわざ外国のメーカーがそのサイズに合わせて 車作りをするということは考えられません。
スズキのエンジンを採用し,軽規格にあったケータハム160 と言う車が存在しますが,車両価格だけで394万円もするため, マニアにしか売れていません。
もちろん,マイクロカーを持ってくることは可能ですが, 日本の軽自動車にはあらゆる面で負けてしまうので, 輸入販売することはありません。
よって,スマートは軽規格に合わないので, 日本では5ナンバーの普通小型車として扱われます。