まぁそうですね。
アーツのほうが若干背が高くて リーチがありますね。
シュルトほどリーチがあるわけじゃないんですが その若干の差を上手く利用しているという感じです。
アーツも自分から打ったパンチはそんなに当たっていなくて、 バンナがローをけろうとした瞬間や パンチを打とうとした瞬間に タイミング良くコツコツ当てています。
リーチの差がなければほぼ相打ちのタイミングでも ギリギリの間合いで当てているパンチもあります。
バンナは逆に、警戒しすぎてるのか やや遠目の間合いからパンチを出しています。
踏み込みながら打とうとするので タイミングが読まれやすいですね。
なのでバンナが踏み込んできた分 アーツがさがってパンチをすかしています。
一方、アーツは間合いに入っても すぐにパンチを打たずジリジリ圧力をかけて バンナの打ち気を誘ってるようにも見えます。
それで打ってこなければ ガードの上でも叩いたりしてますね。
その後、打ち返してきたらちょっと下がって 自分のパンチだけ当ててみたり。
すごいスピードで動き回るわけではありませんが、 最小の動きで最大の効果を得ています。
ハイキック前に右を当てていますが(6:02ごろ) このパンチもバンナの左に合わせた カウンターになっていますね。
アーツはK-1で4回チャンピオンになれたのも 右ストレートが強いとかハイキックが凄いとか そういう分かりやすい攻撃の強さだけではなくて こういう試合運びの上手さがあるからだと思います このカテゴリでもよく デカければ、筋肉があれば強いんじゃないかと 質問してる人がいますが、 ある程度のレベルまではたしかにそうですが こういう試合運びの技術がないと ある程度から上では勝てないと思います。
バンナもある時、わかりやすくパワーアップしましたが 結局GP優勝はできてませんよね。
パンチの威力があるとかコンビネーションが速いとか そういう分かりやすい強さもあるでしょうが バンナとアーツの差は、こういう試合運びの上手さだと思います。