匿名さん
西洋剣と日本刀を比較した時、しばしば日本刀は手間がかかっていて、その分優れているという記述を見受けます。
本当にそうでしょうか? 高炉が導入される前のヨーロッパの製鉄は、レン炉、ルッペ炉と呼ばれるものを用いており、これはたたら炉と同じ一回使い切りの炉であったと言います。
たたら製鉄の場合、鋼塊が冷え切ってから作業を開始しますが、ヨーロッパでは鋼塊が熱いまま作業を始めます。
純度の高い鉄は融点が高いために早く凝固し、スラッジは融点が低いためハンマーで叩くと液体として鋼塊から叩き出されて精錬が行われるわけです。
作刀作業は、粗精錬の行われた鋼材から軟鉄と低炭素鋼を選び出して重ね、ハンマーで熱間加工を行って一体化させ、板状に伸ばします。
そしてその上に高炭素鋼を乗せて、再び熱間加工を行い薄く延ばして折り曲げ、再び熱間加工をして折り曲げる成型を繰り返します。
この工程を全部で15回繰り返すと言いますから、非常に手の込んだ作りこみが成されているわけです。
ヨーロッパの刀剣が残念なことは、名のある名工がウルフバードくらいしかない事にあります。
ロングソードが軟鉄主体で、表面を浸炭させて焼き入りさせた為、鋼の部分が剥離したと言うのは安物であるか、きちんとした刀匠の物では無いのじゃないかと思うのですが如何でしょう。